カテゴリー: マスタード

今シーズン2020の圃場作業を全て終えました


初冬まき緑肥シロカラシ #pirkaamam#bio#organic

取れた部品を付け直して、別の圃場でまだ蒔いてました。今日も風が冷たくて寒くて体が冷え切って風邪をひくかと思いました。

人目の多い場所で、こんな時期に何を蒔いているのか、とち狂ったのかと思われているかもしれませんが、自分でもそう思います。今年は条件が良かった方ですけど、とにかく寒いのと上手く行ったとしてもメリットが少ないか無さそうなのと、もっと良い方法がありそうなので、緑肥の初冬まきはもうしないと思います。

無駄のようでも、やってみてわかる事は意外とあって、無駄のようでも、いずれ何かに繋がる事が意外と多いです。

こんな(寒くて)辛いなら、もっとああしてこうしてと身に刻まれるアイデアが浮かんだのが収穫でした。

土壌に富を埋蔵しました


緑肥マスタード #pirkaamam#bio#organic

緑肥として栽培していたマスタードを土壌に鋤き込みました。

腐植(ふしょく):有機物が土壌中で微生物の作用によりできた、難分解性の暗色物質、マイナスの電荷を帯びる。

この腐植こそが地力の正体とも言えるもので、農業において豊かさ貧しさの実体と言っても過言ではありません。

土壌と言う財布に有機質を蓄えるのが貯金、収穫は払い戻し、実際の財布なんてバーチャルなものです。


緑肥マスタード #pirkaamam#bio#organic

土壌への蓄えは必要な時に引き出す事が出来て、インフレやデフレの影響がなく、帳簿に載ることはなく、贈与税や相続税もかかりません。

ゴールドよりも確実に食糧に変わる(その時代のレートで換金できる)「腐植(ふしょく)」こそが絶対安定な資産ではないでしょうか。

もうストレスマックスな収穫なんてしないで、ストレスフリーな緑肥だけを栽培して鋤き込みばかりしていたいくらいです。

こんな小さなマスタードの粒を綺麗に選別なんか出来ません


イエローマスタードシード2020 #pirkaamam#bio#organic

グレーダー(網選別)での選別を試したり、転選機(粒形選別)での選別を試したり、汎用カラー色彩選別機での選別を試したり、精麦機で削り磨きしたり、ワンパスや循環式精米機に入れてみたり。

あの手この手で選別を試しましたけど、どれもこれも今一つなのと、頼りの綱の高価な汎用カラー色彩選別機では粒が小さすぎるのとコロコロ転がって跳ねるのとで、全くお話にならない選別しかしてくれず、そのまま途方に暮れて放置してました。


そもそも古代エジプト人やギリシャ人は、そんなに綺麗な選別をしていたのかと疑問がわきました。

そもそも緑の未熟粒は毒でもないのに取り除く必要があるのかと逆に聞きたいです。白い粒が何だって言うのでしょうか??

そもそもマスタードってこんなに硫黄臭がするものなのでしょうか??

最後に試した循環式精米機で、雑草の小さな種が取り除かれて、そこそこ綺麗になるので、家庭用なら十分としてもうそれ以上に拘るのは止めました。

見た目が悪くて売れない?「そんなの知らんがな!」です。「やるだけやったんスよ!」です。


少し前に精麦機で削りまくったマスタードは粒の状態でネバっとしていて、それをワインビネガー代用のリンゴ酢と目の前にあったザクロ酢(添加物入り紫色)で漬けミキサーにかけたら、気味の悪い粘りと色のものになった経験から、※きちんと美味しくいただきました。

今回は白ワインビネガーでちゃんとしました。つもりだったのですが、ちゃんと洗えばよかったのか濁ってしまい既に不味そうです。

選別で弾かれた規格外シロカラシ(マスタード)を緑肥の種として使う実地試験


イエローマスタード(緑肥) #pirkaamam#bio#organic

買えば1kg1,000円強もする緑肥用シロカラシ(マスタード)種子、輸入原価がいかほどなのか気になりますが、収穫を目的としない緑肥種子にそんなにグレードの高いものが本当に必要なのでしょうか?

ものは試しで選別で弾かれたグレードの低いシロカラシを緑肥として蒔いてみました。どうなるか楽しみです。


ブラックアインコーン(試験栽培) #pirkaamam#bio#organic

秋まきで越冬したアインコーンは、お盆前に収穫できる事がわかりました。

穂をみた感じだと収穫量はもの凄く少なそうで、とても採算の合うような感じではありません。

国産有機エンマーや国産有機アインコーンをキロ5,000円であるだけ買うよとお探しの方がもしおられれば、将来の栽培を検討いたします。

マスタードもついでに収穫を終えてます


イエローマスタード #pirkaamam#bio#organic

神風の日に、これ幸いとばかりについでにマスタードも収穫しました。

コンバインは小麦のもので問題なく刈り取り・脱穀が出来ました。調整変更はシーブーの隙間を小さくして、風を少し弱めたくらいです。

乾燥機も小麦のもので設定変更なしで問題なく乾燥できました。

問題は選別です。マスタード用の細かな網目を持ってないのと、白(カビ)、黄色、緑(未熟)のバラエティー豊かな小さな粒を上手く黄色のみに分けられる気がしません。そこまでコストをかける価値がマスタードにあるのかどうかも考えどころです。緑肥の種としてこのまま使うのが吉なのかもしれません。

Pポイント始めようかと思いましたけど止めました


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

完熟までもう一歩二歩って所まで来たんですけど、もうすぐにでも種が必要になっているのでノアスプリング収穫後に続けて収穫してしまいます。


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

想像してたより粒揃いじゃないしあんまり綺麗でもないです。試験栽培としてはまあ上出来なのでしょう。

オーガニックや自然栽培など一昔前で言ういわゆる「無農薬」に長く取り組んできて、社会の変化も含めて色々と思う所があります。

最近では有難い事に「オーガニック」の需要が増えてきて、少ない供給量をどう割り振りしようかとPポイントを思いつき納品書の右上に試験的に印字してましたけど、どうにも上手く行くイメージになりません。

お世話になっている方がたくさんおられます。どう優先(恩返し)しようかと考える事自体は人の心として間違っていないと思いますが、悩んだ挙句のポイント判断はいかがなものかと気づいた次第です。

悩んだ時には太陽を見上げ、見習うべく進もうかと思います。

2~3圃式、緑肥活用無施肥有機栽培の可能性


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

小麦と同時播種した白クローバを後作緑肥として活用後のマスタードは、無施肥でも倒伏するほど生育が良いです。


ライ麦2020 #pirkaamam#bio#organic

マスタードを休閑緑肥として活用後のライ麦も生育旺盛で一部倒伏してます。

有肥料栽培から無肥料栽培へ切り替えた場合、残存している肥料分で数年は地力が持つのはわかります。でも、5年10年無施肥を続けてもこうした光景が見られるなら、天然供給や緑肥活用に大きな可能性を感じます。


ノア7 #pirkaamam#bio#organic

ただ、一筋縄ではいかないのが現代小麦で、年々右肩下がりの底なしで生育が劣ってきてます。

今年の現代小麦(ノア7)、スペルト、ライ麦の生育の差を目の当たりにして、とある疑問を持つようになりました。


スペルト2020 #pirkaamam#bio#organic

現代小麦の生育が著しく劣る地力の低い石の多い圃場ですが、スペルトはそこそこの生育をしてます。

多肥で増収するべく倒伏しにくい短稈に育種を重ねてきた現代小麦と、野生の原種に近い古代小麦(スペルト)とでは、根の養分吸収能力に違いがあるのではないか?

仮にそうだとすると、多肥前提で育種されてきた現代小麦を自然栽培するのは、そもそも間違いではないのか?

スペルトや特にライ麦を見て、その思いはとても強くなってきてます。

現代小麦は(自然栽培では)生育が悪いだけではなく、短稈、根はりも含め次の世代への植物性残渣も少なく、結果地力の減少に拍車をかけているような気にさえなってます。※白クローバが補ってます。

干ばつの最中、国産有機マスタード開花中


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

干ばつ絶賛進行中、雨予報がついては消えの繰り返し、降ってもスズメの涙程度です。

雨の養分依存の無施肥自然栽培にとって、長く続く雨不足は一段と厳しいものがあります。


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

鮮やかな黄色の綺麗な花です。独特の芳香に辺り一帯が包まれてます。

干ばつの影響により収穫量が少なくても、販路がない現状としてはかえって好都合なのかもしれません。

秋小麦とほぼ同時の開花で収穫時期はどうなるのか?小麦収穫直前や直後だと嬉しいのかもしれませんが、秋小麦と春小麦の中間とかは困るのかもしれません。

マスタード栽培を利用したシバムギ対策


シバムギは主に地下茎で増殖し徐々にですが確実に勢力を増します。群生され地中制圧されると野生の過酷さを忘れた畑作物では全く敵いません。

シバムギはダイオウと同じく永年草で繁殖力旺盛、冬の寒さにも強く、深さ15cmで土壌を強く撹拌するロータリー耕でも、深さ30~40cmから土壌反転するプラオ耕でも再生し生き延びます。

余談ですが、一般的に使われる選択性除草剤(小麦以外を枯らす、豆以外を枯らす等)の耐性も強く、無選択性除草剤のグリホサートは畑地の強害草ダイオウ、シバムギ、スギナに絶大な効果のため、その登場が救世主のように崇められたこと、生産現場では今でも根強い人気があること等、ダイオウ抜きやシバムギ抜き、スギナでの苦労を経験するとおわかりになるかと思います。


イエローマスタード2020 #pirkaamam#bio#organic

小麦の強害草シバムギ対策は勢力が拡大する前にお早めにどうぞ、今年は半日程でシバムギの手取り除草を終えました。※こうした群生域が数か所ありました。

マスタードの根の働きがシバムギの根の群生勢力によって抑圧されなければ良いため、少々の取り残しがあっても大丈夫です。マスタードは草丈が大きいため足元で日陰になったシバムギはさらに弱体化、ほぼ無くなります。


マスタードの種に不要な小麦粒を混ぜて蒔いたため、同じイネ科のシバムギと小麦同士で見づらくてしょうがなかったです。エンバク混ぜて蒔いてませんか?まさに苦労の種、自分の蒔いた種、こうした失敗を教訓に来年に生かしましょう。

国産有機マスタードの試行が今年一番の楽しみです


イエローマスタード2020 #natural#organic#pirkaamam

WWOOFもイベントも視察もぜーんぶ自粛、予定は何も無しの今年はとてものんびりと静養できてます。

本業に打ち込めるのが本来の姿と言えばそうなんですけど、ここ数年は頑張っていたと改めて思います。

ここ数年色々な事を試しましたけど、やっぱり裏方として大人しくしてる方が性にあってるみたいで、体験・視察受け入れやイベント、販売など今後は縮小、自粛傾向にしようと思います。

そんな中、今年一番の楽しみは国産有機マスタードの収穫から選別までの新しいプロセス試行です。栽培は緑肥栽培を通じてずっと行ってきたので収穫以降が未踏の領域です。

ブラウンマスタードも興味はあるのですが、ちゃんとした種の入手方法がわかりません。