そこには映らない農業努力


小麦の前作休閑地

健全な土になるように、安定した収量になるように「しっかりと土づくり」をしてから次の作物に挑みます。
その土づくりのために、収穫という持ち出しをした畑を回復するために、半年~一年かけて休閑を行なっています。

休閑と言えど収穫はしないだけで、耕したり、種を蒔いたり、雑草が増えないよう管理しますので、それなりの労力はかかります。


白詰草(白クローバ)の植物性有機質肥料で次作の小麦が育ちます

慣行農法と呼ばれる大多数の畑では、目に見える収益性のない畑を遊ばせる休閑はあまり行なわれず、失った地力を補うために高濃度窒素肥料(化学肥料)を投入します。
結果として、窒素が突出した養分バランスから病気(寄生虫)が多発するので、それを抑えるため農薬が使用されます。

でもそれは、利益率の低い業種なので「土づくりをしない」のではなく「余裕がなく出来ない」んです。

よく農政とかで農業努力と言うのを耳にします。
ちゃんと肥料をやっているのか。
農薬をかけているのか。
などが求められたりするようです。

栽培期間中に肥料をまいたり、農薬をかけたりするのは栽培期間中なので目に見えやすく農業努力として映るようです。これももちろん立派な努力だと思います。

でも、肥料をまかなくてもいいように、農薬をかけなくてもいいように「しっかりと土づくり」するのが、地味だけど本当の農業努力なんだと理解される時代になるよう願っています。

ふらののオーガニック農場を見学してきました


上ふらの八景展望台から

見学に行ったのはオーガニックの稲とオーガニックの大豆、オーガニックの葡萄の農場です。
いつものごとく写真を撮り忘れてしまいました。

大豆の栽培が上手くいっていて、軌道にのりそうでほっと一安心という感想でした。
聞いていたほど粘土質も強くなく良質の土壌で、平坦なのもいいです。
聞いていたより、全然素晴らしい農場でしたよ。

こうした農場が増えるのはとても喜ばしいことですね。

※ウイングディスクの角度をもう少し緩くして、株間輪の角度を盛り最大にして、カスベ刃をもっといいのに変えて深くさして(ゲージ輪はもう少し上げてみてもいいかも)、ほんの少し調整を見直せばもっと除草が楽になると思います。

本州在来種小麦の北海道試験栽培経過報告2


K村A.bio

まさかの適期出穂で驚きました。
北海道で普通に育つとは思いませんでした。
春小麦なのか秋小麦なのか不明、品種名不明、九州(四国だったかな?)在来種だと言うことだけわかっています。


K村B.bio

Bタイプも普通に育って出穂しています。
背丈はBタイプの方が15cm位大きいようです。


K田さん.bio

こちらはまた少し変わった品種で春小麦だと言うことはわかっています。
やっと穂ばらみ期で他の品種と比べかなり晩生のようです。

空中浮遊侵入種子ブタナの使命


可愛い小さなタンポポのような花の名前はブタナ、ブタさんが好んで食べることから由来した名前だとか。

え?そんな付け方でいいの?その植物自身を表現してあげてよといつも思います。
ちなみに別名はタンポポモドキだそうです。せめて姫タンポポぐらいに呼んであげてもいいのに・・・。
理不尽を感じますが、きっと未来永劫ブタナはブタナでしょう。


ホクシン2017.bio

種はタンポポの綿毛と同じく遠くから風で運ばれて来るので、畑から減ることはなく毎年同じくらいの株数が散見されます。

小麦と背丈が同じくらいで放置すると増えた過去の経験から、危険危惧種として目についたらとりあえず抜き草しています。

空中から侵入してくる小麦の雑草は今のところブタナのみ一種類で、一体どういう使命感をもってそういう事をしているのか皆目見当がつきませんが、ブタナの抜き草は株数が少ないこともありそんなに嫌な仕事ではないのと、ついでに小麦畑も観察できるので、自然観察の勉強の為にブタナは一役買っているように思えなくもありません。

秘密の花園 in はるきらり


はるきらり2017.bio

ダイオウの抜き草をしていたら小麦畑の中に3坪くらいの憩のオアシスを発見しました。
カスミ草に似ている可憐な花の名前はなんでしょうね?

こうした小さな草花は除草剤で真っ先に絶えていくので、無農薬栽培ならではの光景です。


小さな花はもっと近くに寄って見るとまた違った表情になるので、もし見かけたらよく観察してみてください。

小麦畑で花を愛でるのが今一番楽しいです。
小麦農家より豆屋よりもう花屋でいいです。

順調すぎていいのかな?古代小麦も出穂してきました


BDスペルツ2017.bio

栽培が難しいのかな?と思っていましたけど、普通に普通すぎるくらいにここまで順調に生育してきました。

うーん、北海道の気候はスペルト小麦には丁度よいのでしょうか?
あまりにも簡単すぎて少し拍子抜けした感があります。


オープンスペルト2017.bio

こちらは全て自由に使えるオープンシードのスペルト小麦です。
種として使っても自由、種の譲渡も自由のオープンさが素晴らしいです。

スペルト同士でも出穂のタイミングが少し違うのが面白いですね。

こちらが混蒔小麦の真髄発揮の片鱗です


カムホ2017.bio

クリムゾンクローバーが自生?していました。
以前緑肥に少し混ぜ込んだものが野生化もしくは野生化したものがカムホの種に混ざっていたのかもしれません。

このストロベリーキャンドルと呼ばれる赤い花の開花期間は短く、草丈も小麦より低いので雑草化しても小麦の害とはならないでしょう。

ならないどころか、豆科は昔からその窒素固定能力で畑を肥やす有用な植物とされています。

もう少し多かったら綺麗でしょうね。

実は次の種まき時に意図的に種を混ぜようかなと思って買ってあります。去年は種が品切れで間にあわなかったので早めの備えです。


カムホ2017.bio

うわ、ビオラがありました。庭のこぼれ種が風で飛んだのでしょうか?

実は小麦と共生できる「花の種」をこれから混蒔していこうかなんて計画しています。

小麦の品質にどうこうはないと思いますけど。

ちょっと不思議な小麦?のお話4


小麦らしき麦2017.bio

普通の小麦よりやや2週間ほど先ににょきにょきと出穂が異例の早さでした。
何から何まで型破りのこの小麦らしき麦は一体何者でしょうか?

見つけた年のもう一つちょっと不思議な話も書いておきます。

秋蒔き小麦はうちでは8月末に蒔いていて、その前の5~7月で休閑緑肥として地力増進のため春カラシを栽培してきました。この体系はもう10年以上続いています。

2016年は春カラシに飽きたのと、更なる地力増進を目論んで全休閑地をヘアリーベッチにしました。いつもは5月末に蒔いていた緑肥を4月末蒔きへ1ヶ月早めたのもいつもと違う試みでした。

もし、この年も春カラシだったとしたら、草丈が1.5~2mにもなる春カラシに埋もれて見つけることはできなかったでしょう。
もし、いつもと同じ5月末に種を蒔いていたとしたら、栽培適期からずれ過ぎていて種をつけれなかったかもしれません。
もし、カムホ育種を意識する以前であれば、見つけたとしても気にも留めなかったと思います。

偶然なのか何なのかよくわかりませんけど、人生って大方そんなものですよね。

名前のわからないピンクの花が咲いていました


カムホ2017.bio

小麦はこうして他の植物と共生しつつ栽培、収穫できるのがいいですね。
小豆や大豆はそういう訳にはいきませんので。

花って綺麗ですよね、花だけ育てて暮らせたらどんなに幸せな事か・・・。

この花ふえたらいいな~、願わくば小麦にとっての強害草でありませんように。

花の名前はわかりませんけど調べません、わからなくていいです、この花はこの花ですので。

無農薬あずきの超絶技巧カルチ除草


エリモ小豆2017.bio

無農薬(無除草剤)での小豆栽培なんてとんでもない話です。
炎天下で連日手取り除草できますか?っていう話ですので。

小豆は初期成育がとても遅くて、そのままだとあっという間に雑草に埋もれてしまいます。
相場価格はもちろん除草剤ありきの価格で、少々値段を上げたところで生活をかけて無農薬小豆をやってみようという人はまず現れないと思います。


エリモ小豆2017.bio

カルチと超絶技巧を駆使して、かなり久しぶりに小豆の除草をしています。
天候しだいですが手取り除草ゼロも可能な技術です。

でも何かとリスクが高いので小豆栽培は趣味程度に抑えておこうと思います。

※カルチ:機械除草機