カテゴリー: 小麦

初冬まき春小麦も発芽してました


ノアスプリング2nd #pirkaamam#bio#organic

明け方約-3℃~日中約5度で晴れが続き、実に穏やかにゆるやかに冬に向かっている印象です。

体感としては、風があると寒く感じますが、無風で日が差すと暖かく感じるほどです。

こんなに穏やかな初冬になるとは予測できませんでした。11月中頃に根雪になる場合もありますし、根雪直前をベストなタイミングとして初冬まきするのは2度蒔きの覚悟でもしないと無理だと思います。


ノアスプリング2nd #pirkaamam#bio#organic

気候の年ごとの振れ幅が大きいのはわかってて平均的な時期に蒔いたのですが…、掘り出してみると春小麦も既に発芽してました。

いずれにせよ積雪下で小麦は発芽するらしいので、結局は来春の雪解け時期に命運がかかっているのではないかと思います。

重要なポイントとして土壌凍結の深さも観察しておかないといけないですね。

初冬まき緑肥キカラシは大失敗のようです


初冬まき春カラシ #pirkaamam#bio#organic

朝には外の水が凍るほど冷え込みが厳しくなっているのに、こんな時期に発芽してしまいました。

アブラナ科は発芽が早く低温に強いとは言え、雑草のように季節を察知してくれると思ってたんですけど、そうした本能は失われているようです。

頑張って初冬まきした分は全て、真冬の凍結によって枯れてしまうと思います。


ノア8 Misch #pirkaamam#bio#organic

混蒔できない秋小麦と春小麦の虹の架け橋ノアR(ainbow)は収穫後のブレンドですが、誰が不可能って決めたの?と固定観念を打ち破るべく秋小麦と春小麦が猛烈に混蒔されているノアミッシュの圃場。

ライ麦は元々小麦畑に生えていた雑草が生き残るため小麦に擬態化したとの説があるそうです。故郷から遠く離れた遥か極東の異国の地で、幾千年の時を超えてまさか今このような状態になるとは、なんとも感慨深い話です。

休閑緑肥の比率が多くても収益を確保できるのか?


エンマー2021 #pirkaamam#bio#organic

Q.「輪作に緑肥を挟むことで肥料を使用せず栽培できるということですが、緑肥を挟んでも、収益を確保できるのですか?」

十勝の代表的な畑作4品を輪作した場合、てん菜 → 大豆 → 馬鈴薯 → 秋小麦(→後作緑肥)、の4年4作で秋小麦の後作緑肥の栽培期間もあります。

十勝の平均耕作面積約45haで慣行栽培の場合、収益から経費を差し引いて手元に残るお金で、一生に家を一軒建てて、車を何台か乗り換えて、あまり旅行には行かず、外食は少なめ、子供の大学費用を払って、次世代に渡す感じでしょうか。平均規模以上で羽振りのよい方は少なからずいますが、その分労力も人一倍な訳で概ね楽して儲かる業種ではないと思います。

当農場は約55haで、休閑緑肥 → 秋小麦(→後作緑肥) → 大豆、の3年2作ですから、換金作物の作付面積は平均以下です。

それでも、収益から経費を差し引いて手元に残るお金で、一生に家を一軒建てて、車を何台か乗り換えて、あまり旅行には行かず、外食は少なめ、子供の大学費用を払って、借金なく暮らせてます。

先代が築き上げて残してくれた資産を有効活用して、機械類を長く使ったり中古を使ったり、有機栽培で付加価値をつける努力をして、農産物を自分で販売する努力をして、収入における交付金(補助金)の額(割合)は慣行方式と比べかなり少なくなってます。

スペルト小麦のサイズと価格と送料、ライ麦は販売しておりません


スペルト2020 #pirkaamam#bio#organic

スペルト小麦のサイズ、価格は「スペルト小麦の販売を開始します」でお伝えしている通りです。

送料はメニューの「宅配便の地帯別運賃一覧」からご覧いただけます。※店舗をお持ちであれば、♥マークは最初から2つあります。

少しわかりにくいかと思いますが、「お互いの素性と考え方のわかる」お取引と「高品質低コスト化」を推進しているため、あえてそうしております。※お問い合わせのスパム防止入力をくぐり抜けて来られているので、少しの実感があったかと思います。

2020年を機に玄麦の販売方法を見直します

手を抜く農家、ドカドカ売っても何の価値もない

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

ホラーサーン小麦を初冬まきしておきました


試験栽培ホラーサーン #pirkaamam#bio#organic

以前に春まき試験したら穂がカビカビのおどろおどろしい姿になってしまった、ホラーサーンはカムットと呼ばれたりもしている古代デュラム小麦です。

初冬まき小麦はカビ毒の被害が軽減できるらしく、ものは試しに蒔いておきました。


今日は週に1度の水曜日の農家パン屋の日でした。

今日は売れ残りが多かったです。

早く売り切れるのが続くと、お客さんも早い時間に来るようになって、残ったとしても遅い時間には誰も来なくなる現象おきてます。

地味に2周年達成しました。こんな人のいない田舎で続けられてるだけでも奇跡だと実感してます。

残ったパンはスタッフ家族分には丁度良い量です。「売れ残った時にスタッフ・家族が喜ぶパン」がコンセプトです。パン屋に限らず飲食でも農業でも見失ってはいけない原点だと思ってます。

お日柄に恵まれ「初冬まき」を無事に終えました


ノアスプリング2nd #pirkaamam#bio#organic

辛抱強く待った甲斐があって念願の初挑戦「初冬まき」ができました。

これで「春まき」「夏まき」「秋まき」「冬まき」の「四季まき」「サイクルまき」を今年一年で達成できました。

全くするつもりのなかった「春まき」から始まり、収穫期の待機時に思いついたように「夏まき」、やむを得ない事情から発展形の「冬まき」、どれも偶然の産物で、そう言えばオールシーズンコンプリートだと気が付いたのもつい最近です。

土壌凍結の少ない多雪地帯に向く初冬まきですが、不向きとされている雪の少ない十勝でも根雪が早くて土壌凍結が少ない多雪の年もありますので、その年の気候条件によっては可能だと思います。

雪が少ないと翌春の雪解け後に朝晩の冷え込みによる凍害を受けるようですので、対策になるかはわかりませんが、播種機を調整して播種深度を通常と深くの2段蒔きにしておきました。

上手く行かないような気しかしませんが、これで来春の楽しみが一つ増えました。

諦めかけた「初冬まき」どうやら蒔かせてくれるようです


ノアスプリング2nd予定地 #pirkaamam#bio#organic

昨日ようやく土が乾いてきたかと思ったら、昨晩の雨で振り出しに戻る、かと思いきや、今日一日強風が続き、種まきの土壌条件が良くなってきました。

寒いし、いつまでも乾かないし、もう蒔かなくても(蒔けなくても)しょうがないかと諦めかけてましたが、どうやら蒔いても良いようで、上手くいけば明日にでも「冬まき小麦」が出来そうです。


ブラックアインコーン #pirkaamam#bio#organic

試験区のブラックアインコーン、ネット情報では春小麦でしたが、草姿はまるで冬小麦のようです。ネット情報を鵜呑みにしてはいけないんですね。

猛烈な初雪が降って寒くて初冬まきピンチ


ノアスプリング2nd予定地 #pirkaamam#bio#organic

今年は冬が来ないのではないかと思うほど、地球の地軸が傾いてなければずっとこうなんだろうと思うほど、ずっと温暖な気候が続いていたのに、普通はチラホラが初雪なのに、晴れの予報なのに、結構な勢いで降ってきました。

そして一気に寒くなりました。

夕方には雪は解けてほぼ無くなったんですけど、何がピンチかと言うと、寒いと土の乾きが遅くて、次の継ぎ足しの雨予報はあるし、ぬかるみで種まきは絶対に駄目ですし、で困惑しております。


らしき小麦2021 #pirkaamam#bio#organic

栽培してどうするの?のらしき小麦、なんとなく目についたので写真に撮りました。

奇跡なのに、ほぼ誰も興味を示してくれないので、もう自分で試行錯誤するしかないと思ってます。

間作クローバーと小麦、主役はどっち?


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

スペルトを大幅増量してブレイクスルー期待のノア8、来春までしばしのお別れです。

のびのびと元気にすくすくと育ってください。


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

もちろん主作物の小麦が主役に決まってます。決まってますとも。

貯金をするための収穫に決まってるじゃないですか。

温故知新「夏まき小麦」のその後の様子


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

7/30日蒔きの「夏まき小麦」、夏草に負けて全然ダメかと思ってたんですけど、まさかのミラクル起こってました。

越冬してみないと、収穫してみないと、実際の所はわかりませんが、場所によっては今までに見た事がないくらい猛々しい草姿をしてます。小麦ってこんなに株が大きくなる事があるんですね。

種を蒔いた時に土がパサパサに乾いていたため、小麦の発芽が悪かった部分がオオイヌタデ優勢になってます(ソバなどタデ科は乾燥に強いです)。

もう少し条件良く蒔けていれば、手前の発芽が良かった部分のように、畑一面がきちんと小麦畑になる可能性があるような気がします。


春小麦の種が混ざっていたのでしょうか?今頃開花してる株も。

最近はパン屋さんが小麦を栽培する話をよく耳にします。より自然な小麦栽培のご参考に↓どうぞ。

ちなみに、現代の本州では11月に小麦を蒔くのが一般的のようです。

百姓伝記巻八〜巻一五 農山漁村文化協会
麦作 P158
そもそも麦は、秋になって きせきれいが里に渡ってくるのを合図に播種する。そのため、きせきれいを「麦播鳥」と名づけたのである。

麦畑の耕し方と地ごしらえ P159
麦を播く畑にかぎらず、すべていろいろな作物を植える畑は、その畑の条件にもよるが深く耕起したほうがよい。土を浅く耕起して作物を播いたり植えたりしたのでは収穫が少ないものだと心得るべきである。

小麦の播種期と蒔き方 P165
麦類のうち、まず小麦を一番早く播く。寒い地方では、七月の中をすぎてから八月の節ころまでに播き終える。どんなに温かい地方でも八月の中には播き終えること。もっとも、暖かい地方では九月の節まで播くところもないわけではない。しかし、遅く播くと発芽が悪く、病害が出て実入りもよくない。一般に「八月に播いた小麦に肥料は必要ない」という。早く播くほど出来がよく、実入りも多い。
小麦には適さない土地が多い。たとえば湿地、粘り気のある壌土、木陰の土地、土の軽い土地などに播くと病気にかかりやすい。また、追肥が多いと葉渋、アブラムシがよくつく。小麦は風のよく当たる山畑に適している。しかし山畑では、猪、猿、鳥などが好んで荒らしにくる。また小麦は、粘り気のない砂地にも適する。黒ぼくや黒い砂混じりの畑では生育が悪く実入りもよくない。小麦はどんな土地に栽培しても収穫量は少ないものである。 ※処暑(しょしょ)8月23日七月中40候、白露(はくろ)9月8日8月節43候

農業全書巻一〜巻五 宮崎安貞 農山漁村文化協会
麦 P151
麦ハ黒墳に宜し。麦に灰なくハ蒔ことなかれ。夏至の後七十日麦を蒔べし。
古昔ある福農人のいへるは、黄金が多く望ミならバ、秋より麦の中うちを細々せよとをしへたりとなり。