小麦の試験栽培はエンマー、アインコーンまで辿りおおよそ満足しました


ブラックエンマー2020 #pirkaamam#bio#organic

数あるエンマーの中で今一番のお気に入りはブラックエンマーです。穂の色形が恰好良くて、ほのかなスパイシーな香しい匂いにも惹かれます。

エンマーはどれも長いノゲが特徴で見た目は恰好良いのですが、ノゲって収穫作業では邪魔以外の何物でもなくて、コンバインのシーブー(粒を選り分ける篩のようなもの)にノゲが詰まって非常に作業性が悪いです(暑い日に誇りまみれで狭い場所を頻繁に掃除)。


ノゲなしエンマー2020 #pirkaamam#bio#organic

普通のエンマーの亜種だと思うんですけど、ノゲのないエンマーを増やしました。

若干ですが普通のエンマーよりは早生な感じで、風味が変わらないなら少しは実用的かと思います。

登熟期(早-遅)は、現代小麦 < スペルト < エンマー < アインコーン で世代を遡るほど遅く作業性が悪いです。

越冬性(強-弱)は、現代小麦 > スペルト > エンマー > アインコーン で世代を遡るほど冬枯れに弱いです。

脱穀作業性(易-難)、現代小麦 > スペルト > エンマー > アインコーン おそらくこうです。

収量性(多-少)、現代小麦 > スペルト > エンマー > アインコーン。

実用的なのは一歩譲ってスペルトくらいまでかと思います。真っ当なコスト計算(リスクも含め)してキロ2,000円も3,000円もするような小麦を誰が買うんでしょうか?結論として古代小麦に限らず珍種の小麦などの試験栽培は趣味として楽しむ範囲で良いのかなと思います。