投稿者: pirkaamam

肩の力を抜いて、なるようになるしかないんです


ホクシン2017.bio

なんとか持ちこたえているようです(肉眼では緑が多く見えるので)。
ここも褐色火山灰土壌の冬枯れが出やすい畑なので、ダメなんじゃないかと諦めの境地だったんですけど、でも写真はかなり茶色いですね。

もうね、よくわからないです。いったい小麦とはなんでしょうか?

何の品種を作ればいいのか、何をどうすればよいのかよくわからなくなってきています。

とにかく去年は全般的にも種まきの時期にも雨が多く苦労の絶えない年でした。人事を尽くして~って充分尽くしているつもりですが足りないのでしょうか、天命とやらは厳しいのか優しいのかよくわかりません。

有機栽培をしていると、種が入手困難だったり、冬枯れに怯えたり、有機でなくても穂発芽で台無しになったり、とにかく安定を望みます、普通でいいんです、普通に安定したパンに向く品種を作らせてください。

天然発芽キタノカオリを意図的に生産する場合の適正価格は?


チクテさんのカンパーニュがどれほど高価値か試算してみましょう。

一般的なキタノカオリの試算はこちらです。

1俵(60kg)あたりの生産者手取り価格
品代2,700円 + 経営安定数量払い交付金(1等Aランク) 6,500円 + 強力加算2,000円 = 11,200円

1反(10a)あたりの収入
反8~10俵として89,600~112,000円なので、わかりやすく100,000円とします。

北海道の農産物は反10万円が目安になることが多いので、おそらく小麦の交付金はそのあたりを意識して算出されているものと思われます。

玄小麦の価格は1kgあたり 品代2,700円 ÷ 60kg なので、45円です。

 
では、天然発芽キタノカオリ2016を意図的に栽培したとして、反10万円から逆算します。

1反(10a)あたりの収入
100,000円とします。

1俵(60kg)あたりの生産者手取り価格
100,000円 – 経営安定面積払い交付金20,000円 = 80,000円
(等級外なので、経営安定数量払い交付金 0円、強力加算 0円)
穂発芽時における反あたり収穫量(選別後)30kgでしたので、30kgで80,000円となります。
つまり1俵(60kg)あたり品代160,000円です。

玄小麦の価格は1kgあたり 品代160,000円 ÷ 60kg なので、2,666円です。

25kg袋の小麦粉価格にすると?
原料玄小麦約32kg(歩止まり約80%):85,312円
製粉代は一般的に1kg100円以下なので約2,000円として。
87,312円 + 消費税 = 94,296円
あとは諸経費や流通経費ですね、普通は数千円加算されます。

25kg100,000円(試算)の粉をふんだんに使ったカンパーニュ、知らなかったことが見えてくると凄く贅沢に感じられますね。

カナダ産オーガニック小麦を目標に、栽培しやすく美味しい小麦を目指しています


カナダ産オーガニック小麦80%とキタノカオリ2016-20%のブレンドによるフォルコンブロート

初めてカナダ産オーガニック小麦のフォルコンブロートをいただいた時は、その完成度の高さに衝撃を受けました。

ちなみにドイツ語で”フォル”とはFull、”コーン”とは小麦、”ブロート”はパンだそうで、単語がわかればフォルコンブロートはそのまま全粒粉パンなんですね。

保管の利く玄小麦で仕入れて、石臼自家製粉で使う分だけ粉にするのでパンにはいつも新鮮味があり、全粒粉なので自然の恵みを無駄にすることもない、栄養価を考えても、お店の為にもお客さんの為にも合理性が神がかっています。

原料として使われているカナダ産オーガニックの小麦がまた凄く、当面はこの小麦を目標に食料生産は何より安定が一番だと痛感していますので、栽培のしやすい、そして美味しい小麦を目指していこうと思います。

北海道における有機一般圃場での多品種スペルト栽培試験


ドイツフランケンコーン

とりあえず越冬はしたみたいですが、雑草も旺盛で今後どうなるかは微妙なところです。

 

スイスBDスペルト

少しの種で面積を伸ばしたので栽培密度が低く、こちらも雑草との兼ね合いがどうなるのか少し不安材料であります。

画像はありませんが、アメリカスペルトも無事越冬しています。
あとは近代小麦との混植スペルトがどうなるかですね。

スイスBDスペルトが数年北海道の気候に慣らされているせいか、今のところ一番よくみえます。

混蒔小麦の底力をみましたね、増やしといてよかった!


カムホ2017.bio

あ~カムホ増やしといてよかった!

それぞれの品種の足りないところを補い長所を伸ばす、混蒔の利点がいかんなく発揮されました!…とまだ断言はできませんが、まあ栽培上の利点は多いですよね。

制度がどうとか交付金がどうとか、本来そんなことは二の次のはずなんですけどね。

社会が豊かであるために、人が幸せでいられるように、何が本当に大切なことなのか、カムホに接していると縮図が見えるようで面白いです。

今までありがとう、そしてさようならキタノカオリ


キタノカオリ2017.bio

うわーこれはダメっぽいですね。
緑がほとんど見えないので、ここからの復活はほぼ不可能かと思われます。
種まき期に雨が多くかなり蒔種が遅れたことに加え、いくら選別した種とはいえ収穫期の長雨のダメージは大きかったようです。

キタノカオリはハイリスクだと何度もお伝えしていたのですが、なかなかわかってもらえないまま栽培を継続していました。

しかし今回の件を受け、さすがにもう種を更新する気力も自然に抗う気持ちも尽きましたので、このあたりで潮時にしておこうと思います。
今までありがとうございました。

キタノカオリ2017を楽しみにしていただいた方々には、多大なご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。

高純度糊粉層パンが存在した証、アリューロン粉とは何だったのか?


天然発芽小麦 キタノカオリ2016 af10 使用

アリューロン粉(af10):250g
水:250g
塩:5g
ルヴァン種:100g

重度の穂発芽小麦かつ高純度アリューロン粉、滅多にない条件かつ誰も試さないであろう粉。

焼きあがったパンの強烈な芳香、食感も、舌の奥にねっとりと絡みつく未体験の旨み感覚も、そして長時間上舌に乗り続けるほのかな苦味、パンはパンでもジャンルが全くの新ジャンル・・・というか良いも悪いも次元が違います。これは異次元のパンです。

発芽高純度アリューロン粉はもうないので、ここに存在の証を残しておきます。
一体この一連の出来事は何だったのでしょうか?よくわかりません。

  • 発芽アリューロン粉を普通にイースト発酵させても全く美味しくない
  • 発芽アリューロン粉を重曹で饅頭にすると強烈な苦味で毒饅頭みたくなる
  • ある製法により強烈な旨み濃縮爆弾といえる異次元パンになる
  • 異次元パンは人によっては価値観が変容してしまう程のメッセージ性がある
  • 苦舌に慣れると白いパンがパンの抜け殻みたく感じるようになる

>【アリューロン粉】天然発芽小麦 キタノカオリ af10 の販売を終了しました。
※再販はいたしません。

こちらはきたほなみ、続々と越冬を終え姿を現してきています


きたほなみ2017.bio

もう新麦のシーズン到来という感じですね!
こちら北海道でも、残り4ヶ月程の収穫までのカウントダウンが始まっています。

パンにもお菓子にも使える万人に愛される癖のなさや、無農薬・有機・自然栽培でも管理しやすい栽培適正など、きたほなみがどんなに素晴らしい小麦かもっと知ってもらえると、よりよい未来へまた一歩近づくのではないでしょうか。

古代小麦も素晴らしいですが、よりよいものへとたくさんの人の思いをのせ進化を続ける、最先端の近代小麦もまた素晴らしいものです。

沖積土のホクシンは無事越冬できたようでよかったです


ホクシン2017.bio

沖積土の畑は冬枯れが出にくいので安定感ばつぐんですね。

沖積土とは「河川に運ばれて低地に堆積した土砂が土壌化したもの」だそうです。

比重は重く、石や砂利、砂が多めで、ミネラルが多く含まれています。

何度も書いていますが植物は土壌の影響を大きく受けるので、沖積土で収穫された農産物は、比重が重めで味濃く美味しいものとなります。

石が多くて作業性は悪いのですが、品質は良くなる、よくできてるなあと思う自然の一面です。

ぽかぽか陽気が続き、小麦が顔をみせ始めました


カムホ2017.bio

道路沿いの暖かい所から順に、小麦が雪の下から顔をみせ始めました。

今年は冬枯れの気配もなく順調に越冬しているようで、ほっと一安心です。

カムホ2017の収穫見込みは約4000kg、予約分は2550kg、風味が不安定なまま突き進んでいます。

余るようなら販売を頑張らないといけませんね。