カテゴリー: ノア(旧カムホ)

有機小麦における病原菌やウイルスなどの病害対策


ノア7 #premium#organic#pirkaamam

一般的な小麦栽培で、冬枯れ病、うどんこ病、赤さび病、赤かび病、条斑病、縞萎縮病など様々な病害を未然に防ぐべく、定期的に農薬を散布することを防除(ぼうじょ)作業と呼びます。

その中でも近年「きたほなみ」の過作で問題となっているウイルス性の縞萎縮病(しまいしゅくびょう)は、特効薬がないためお困りの方は多いようです。

有機小麦栽培はご存じのように化学薬品(農薬)を使いませんし、ワクチンなんてものもありません。

対策と言うか自然の法則はとてもシンプルで、健全な環境(土壌)からは健全な作物が育つ、のですからそれに従うまでです。

農薬に依存している作物からは何が育つのか、家にいる、距離をあけるだけではなくて、そろそろ根本的な所に気付いても良い頃なのではないでしょうか?

春小麦の混播「ノアスプリング」の種まきをしました


ノアスプリング2020 #natural#organic#pirkaamam

厳しい採算性や過労等の理由により減産予定だった2020年産小麦ですが、もしお困りの方がいたらと考えなおして増産すべく急遽春小麦を蒔く運びとなりました。

「春よ恋」「はるきらり」と春小麦ではずっと痛い目にあってますので、何とかしてあげたい気持ちとまた苦労を抱え込むのが目に見えるだけに葛藤がありましたが、そこは好奇心とやりがいによって気持ちを奮い立たせ、あとは運命に匙をなげようかとの思いに至ってます。

実際に凶と出るか吉と出るかは、やってなってみないとわかりませんからね。本当にしない方が良い場合は体が動かなくなるので、今回は女神降臨の追い風もありましたし、きっと試してみなさいって事なんでしょう。

いったい誰が始めた物語なのかもうわからなくなってますが、もう少し小麦とパンに纏わる奇妙な物語にお付き合いください。

小麦の女神降臨「ハルユタカ」を入手できました


思いついた所に片っ端からなりふり構わず電話しても入手できなかった「ハルユタカ」

「ない」「あっても出せない」「ない」「出せないし入手先も教えられない」「ない」「ない」

藁にもすがる思いでこちらの投稿でお願いしたものの、なしのつぶてのまま意気消沈していた所に届いた一通のメール。

あるんですね、こんなことって。小麦の事となると神がかっている方ではあったのですが、まさか投稿を見ていてくれてるとは思ってもみませんでした。

ハルユタカ:品種登録日[1987.8.7]、育成者権が消滅または満了した日[2002.8.8]、育成場[北見]

調べてみると「国内初のパン生地が作れる国産小麦」「幻の小麦」として有名なようですが、実は「ハルヒカリ」の後継種だそうで、本当の「国内初」「幻の小麦」は「ハルヒカリ」なのかもしれません。

神よ!「ハルヒカリ」も与えたまえ!

国産小麦のパンにおける「ハルユタカ」の功績は大きく、後継の「春よ恋」は今でも絶大な人気を誇ってますし、さらに後継の最新品種「はるきらり」は栽培適正が改善されています。

どうしてもこの北海道の3大春小麦を集めたかったのには、ある理由があります。

雑木切り、枝払い、春耕、新しいノアのために


雑木切りや枝払いは、のんびりそうに見えて結構キツい仕事です。

夏に葉が生い茂ってから汗をかきながらより、春の涼しい時期にした方がかなり楽なのですが、なまった身体では少ししか出来ませんでした。もっと言えば5センチ10センチの太さになる前に、数年前に切っていれば今の何倍も楽なのですが、わかっているのにそうはならない悪い例です。

午前中は春小麦を蒔く畑の外周の雑木や枝を、作業がスムーズに進むように伐採しようとしましたが、すぐに力尽きました。


午後からは畑耕し、これで蒔く予定は全く無かった春小麦を蒔く準備が整いました。

ミリングは当面の間はお休みです。

ノア7の畑がいつまでも白いので心配になり近くで見てきました


ノア7 #premium#organic#pirkaamam

遠くから眺めていてもいつまでも白いままで、さすがに心配になって近くまで見に行きました。


一番冬枯れしてそうな場所ですが、緑があって大丈夫そうです。


道路土手沿いの温かい場所は、復帰が進んでいました。

とりあえず一安心しました。

雪解け直後の小麦畑の様子


ノア7 #premium#organic#pirkaamam

雪解けが進み積雪の下で冬眠していた小麦が姿を現しました。


まだ土の中は凍っているようで雪解けの水が速やかに浸透していきません。

土壌凍結が無くなり畑作業が出来るまでには、まだこれから3週間程かかります。


冬枯れ(積雪下で小麦が枯れてしまう)の被害があったかどうかは、小麦の株元を近くで見ればわかります。

今年は大丈夫そうですね。

収穫前に次のノアを予測する「ノアβ(ベータ)」を個数限定で急遽販売します


ノア7β(ベータ) – 販売終了 –

今年の夏に収穫予定のノア7、早いものでもう7代目となりました。小麦版「ノアの方舟」と銘打っている通り、年々含まれる品種を増やし続けていて、近年では世界的にブームとのことから古代小麦(スペルト、ディンケル)の割合を増やしています。

ノアはパン用途として誕生した経緯もあり主にパン用として使っていただいております。収穫後~次の種まきの僅かな期間に試作していただける職人さんの意見を取り入れて混播の割合を調整したり、その時代で人気の小麦(今はスペルトですね)などを増やしたりもしています。

※ここまでは繰り返しの説明になり、ご存じの方は多いと思います。

毎年混播割合が変わるノアは次の収穫をしてパンの試作をするまで、実際にどんな風味や扱いやすさなのかわかりませんが、蒔いた時の割合に似せてブレンドしたものなら収穫前に予測できるだろうと短絡的な考えでβはベータバージョンの意味です。そして7βはそれに理想を上乗せしてあります。※おおまかに言えばノア6にイタリアとスペルトを増量したのがノア7で、7βはイタリアとスペルトを誇張してあります。

理想を上乗せした分、既にβバージョンとは別の物になっているかもしれませんが「主旨+α」が何となくでも伝わっていれば幸いです。

ご購入条件
・ノアの経緯をほどよく理解している
・ノアのご使用実績がある
・ノア7βのご注文は今回が初めて
・お一人様一点

ノア7βの詳細
・ノア6:イタリア:スペルト=1:1:1のブレンドです。
・ほんの少し(0.3%未満)ライ麦が混ざってます。
・スペルトが理論値4割強とかなり割合的に多いです。
・内容量は24.6kg
・価格はノア6(24.6kg)と同じです。

– 販売終了 –

ノア6(2019)の在庫僅少につき通常の注文受付を終了いたしました

日頃より環境保全型農業にご理解とご支援ありがとうございます。

あと一~二か月はもつかと在庫状況のグラフを見て予想していたのですが、最後はあっと言う間にみるみると無くなっていってしまいました。

日々少しずつ磨き(精麦)ながら袋詰めをしているのですが、まだ磨いてない分の量が正確に把握できないため、ご注文をお受けしても発送できないと言った事態を回避するべく、「ノア6」のSNS、メール、お電話でのご注文の受付を只今をもって終了いたします。

磨きを終え袋詰めして補充された分はその都度、ショップの商品ページへ在庫追加いたします。重複注文を防止するため「ノア6」のご注文はお手数ですがショップからのみでお願いいたします。確認がお手間だと思いますので、ツイッターで在庫追加や完売の旨をすぐにお知らせいたします。追記、ノア6は販売終了いたしました。

※定期配送の方につきましては、24(火)~27(金)の着分にて定期配送終了となります。

ケークオフリュイ – チクテベーカリー – 東京


CICOUTE BAKERY(チクテベーカリー)さん、東京、京王相模原線「南大沢駅」から徒歩5分、インスタ@cicoutebakery

[su_quote cite=”Instagram @cicoutebakery” url=”https://www.instagram.com/p/B8fTRzSlb5W/?utm_source=ig_web_copy_link”]今週もケークオフリュイ焼きました🤤2019stollen名残りのオーガニックドライフルーツもりもりのケーキです。小麦も同じくstollen名残りの中川さんnoahふすま入りでしっとり食感も良いです🤤[/su_quote]

ノア6のフスマをロール挽きの白い小麦粉とミックスして上手に使っていただいてます。

玄小麦を自家製粉してそのまま100%全粒粉のパンはもちろん、ロール挽きの粉と上手く組み合わせたり、篩をかけたフスマをチクテさんのように工夫して使うなど、用途が増えるとメリットも多くなると思います。

国産有機パン用小麦の自給率と一人が食べられる量」で書きました通り、仮に国産有機小麦の生産供給が倍になっても2gです。国産有機小麦の生産量が劇的に増えることは今の体制下で絶対に無いと思いますので、加工品のオーガニック需要が増える中、工夫や対策はしておいたほうが良いと思います。

話がそれてしまいましたが、チクテさんの何がなんでも無駄にしない姿勢は、生産者にとってこんなに嬉しいことはありません。ケークオフリュイと言う食べ物を初めて知りましたが、ノアがこんなにお洒落に格好よくなっているなんて、これもまたすごく嬉しいです。

[sc name=”lookforpirkaamam” ]

PAN INTEGRAL ORGÁNICO – PANADERIA TRIGO – HIROSHIMA


Panaderia Trigo(パナデリアトリゴ)さん、広島、JR福塩線「横尾駅」から徒歩22分、インスタ@panaderia_trigo

[su_quote cite=”Instagram @panaderia_trigo” url=”https://www.instagram.com/p/B8iVrc5pxTs/?utm_source=ig_web_copy_link”]金曜日に焼く全粒粉100%のパン。十勝産 自然栽培小麦を石臼で自家製分し湯種で作る、香り豊かなパンです。小麦は中川農場さんのノア6とキタノカオリを使っています。ノアは数種類の古代小麦と現代小麦を混ぜて種蒔きをする珍しい小麦。全粒粉には通常小麦と比べ鉄分、ミネラル、食物繊維、ビミンB1やポリフェノールが多く含まれていので栄養価抜群の健康食品です!オマケに血糖値も上がりにくい。[/su_quote]

すごく上手にご説明いただいてます。例えば「ノア」3年前までは「道産小麦オールスターの混播」でしたが、「ノア6」では「古代小麦と現代小麦の多品種混種」の意味合いが強くなってます。その他にも有機・自然栽培はもちろん、交付金(補助金)に依存しない、アレルギーの軽減対策など、「ノア」の背景を上手にアピールして使っていただけると、より心から美味しく召し上がっていただけるのではないかと思います。

[su_quote cite=”trigo.exblog.jp” url=”https://trigo.exblog.jp/i3/”]トリゴのパンや焼き菓子は原材料にこだわっています。なるべくオーガニックや無農薬のものを使用します。 小麦粉・・・すべての小麦粉は北海道産・九州産の国産小麦。 全粒粉・・・無農薬の小麦粒(玄麦)を仕入れ、毎日使う分だけ石臼で自家製粉しています。北海道十勝産(中川農場)[/su_quote]

パナデリアトリゴさんは原材料についてホームページでずらりと明記されています。多くのお店が出来ればしたくないであろう原材料表示ですが、法律化されていなくてもずっと表示しているお店があるんです。


パナデリアトリゴさんのサイトより

[su_quote cite=”trigo.exblog.jp” url=”https://trigo.exblog.jp/i3/”]*すべてのパンが 「自家製酵母」パン です。 レーズンからおこす、甘酸っぱい 「レーズン種」。 ご飯と米麹からおこす、芳醇な香りの 「酒種」。 ライ麦粉からおこす、酸味のある 「サワー種」。 これらを使って色々なパンを焼いています・・・[/su_quote]

o久保さんとお会いした何年も前には石臼で自家製粉したくても、粒で入手できる国産小麦が殆ど無いとのことで、以来北海道の様々な品種をお送りしてきました。まさか品種名のない混播小麦の説明を自身のSNSで書くことになるとは思ってもみなかったのではないでしょうか。こちらでも何年か後にこうなるとは思いもしませんでした。

[sc name=”lookforpirkaamam” ]