カテゴリー: 小麦

お日柄に恵まれ「初冬まき」を無事に終えました


ノアスプリング2nd #pirkaamam#bio#organic

辛抱強く待った甲斐があって念願の初挑戦「初冬まき」ができました。

これで「春まき」「夏まき」「秋まき」「冬まき」の「四季まき」「サイクルまき」を今年一年で達成できました。

全くするつもりのなかった「春まき」から始まり、収穫期の待機時に思いついたように「夏まき」、やむを得ない事情から発展形の「冬まき」、どれも偶然の産物で、そう言えばオールシーズンコンプリートだと気が付いたのもつい最近です。

土壌凍結の少ない多雪地帯に向く初冬まきですが、不向きとされている雪の少ない十勝でも根雪が早くて土壌凍結が少ない多雪の年もありますので、その年の気候条件によっては可能だと思います。

雪が少ないと翌春の雪解け後に朝晩の冷え込みによる凍害を受けるようですので、対策になるかはわかりませんが、播種機を調整して播種深度を通常と深くの2段蒔きにしておきました。

上手く行かないような気しかしませんが、これで来春の楽しみが一つ増えました。

諦めかけた「初冬まき」どうやら蒔かせてくれるようです


ノアスプリング2nd予定地 #pirkaamam#bio#organic

昨日ようやく土が乾いてきたかと思ったら、昨晩の雨で振り出しに戻る、かと思いきや、今日一日強風が続き、種まきの土壌条件が良くなってきました。

寒いし、いつまでも乾かないし、もう蒔かなくても(蒔けなくても)しょうがないかと諦めかけてましたが、どうやら蒔いても良いようで、上手くいけば明日にでも「冬まき小麦」が出来そうです。


ブラックアインコーン #pirkaamam#bio#organic

試験区のブラックアインコーン、ネット情報では春小麦でしたが、草姿はまるで冬小麦のようです。ネット情報を鵜呑みにしてはいけないんですね。

猛烈な初雪が降って寒くて初冬まきピンチ


ノアスプリング2nd予定地 #pirkaamam#bio#organic

今年は冬が来ないのではないかと思うほど、地球の地軸が傾いてなければずっとこうなんだろうと思うほど、ずっと温暖な気候が続いていたのに、普通はチラホラが初雪なのに、晴れの予報なのに、結構な勢いで降ってきました。

そして一気に寒くなりました。

夕方には雪は解けてほぼ無くなったんですけど、何がピンチかと言うと、寒いと土の乾きが遅くて、次の継ぎ足しの雨予報はあるし、ぬかるみで種まきは絶対に駄目ですし、で困惑しております。


らしき小麦2021 #pirkaamam#bio#organic

栽培してどうするの?のらしき小麦、なんとなく目についたので写真に撮りました。

奇跡なのに、ほぼ誰も興味を示してくれないので、もう自分で試行錯誤するしかないと思ってます。

間作クローバーと小麦、主役はどっち?


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

スペルトを大幅増量してブレイクスルー期待のノア8、来春までしばしのお別れです。

のびのびと元気にすくすくと育ってください。


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

もちろん主作物の小麦が主役に決まってます。決まってますとも。

貯金をするための収穫に決まってるじゃないですか。

温故知新「夏まき小麦」のその後の様子


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

7/30日蒔きの「夏まき小麦」、夏草に負けて全然ダメかと思ってたんですけど、まさかのミラクル起こってました。

越冬してみないと、収穫してみないと、実際の所はわかりませんが、場所によっては今までに見た事がないくらい猛々しい草姿をしてます。小麦ってこんなに株が大きくなる事があるんですね。

種を蒔いた時に土がパサパサに乾いていたため、小麦の発芽が悪かった部分がオオイヌタデ優勢になってます(ソバなどタデ科は乾燥に強いです)。

もう少し条件良く蒔けていれば、手前の発芽が良かった部分のように、畑一面がきちんと小麦畑になる可能性があるような気がします。


春小麦の種が混ざっていたのでしょうか?今頃開花してる株も。

最近はパン屋さんが小麦を栽培する話をよく耳にします。より自然な小麦栽培のご参考に↓どうぞ。

ちなみに、現代の本州では11月に小麦を蒔くのが一般的のようです。

百姓伝記巻八〜巻一五 農山漁村文化協会
麦作 P158
そもそも麦は、秋になって きせきれいが里に渡ってくるのを合図に播種する。そのため、きせきれいを「麦播鳥」と名づけたのである。

麦畑の耕し方と地ごしらえ P159
麦を播く畑にかぎらず、すべていろいろな作物を植える畑は、その畑の条件にもよるが深く耕起したほうがよい。土を浅く耕起して作物を播いたり植えたりしたのでは収穫が少ないものだと心得るべきである。

小麦の播種期と蒔き方 P165
麦類のうち、まず小麦を一番早く播く。寒い地方では、七月の中をすぎてから八月の節ころまでに播き終える。どんなに温かい地方でも八月の中には播き終えること。もっとも、暖かい地方では九月の節まで播くところもないわけではない。しかし、遅く播くと発芽が悪く、病害が出て実入りもよくない。一般に「八月に播いた小麦に肥料は必要ない」という。早く播くほど出来がよく、実入りも多い。
小麦には適さない土地が多い。たとえば湿地、粘り気のある壌土、木陰の土地、土の軽い土地などに播くと病気にかかりやすい。また、追肥が多いと葉渋、アブラムシがよくつく。小麦は風のよく当たる山畑に適している。しかし山畑では、猪、猿、鳥などが好んで荒らしにくる。また小麦は、粘り気のない砂地にも適する。黒ぼくや黒い砂混じりの畑では生育が悪く実入りもよくない。小麦はどんな土地に栽培しても収穫量は少ないものである。 ※処暑(しょしょ)8月23日七月中40候、白露(はくろ)9月8日8月節43候

農業全書巻一〜巻五 宮崎安貞 農山漁村文化協会
麦 P151
麦ハ黒墳に宜し。麦に灰なくハ蒔ことなかれ。夏至の後七十日麦を蒔べし。
古昔ある福農人のいへるは、黄金が多く望ミならバ、秋より麦の中うちを細々せよとをしへたりとなり。

十勝では無理とされている春小麦の「初冬まき」を試そうと思います


ノアスプリング2nd予定地 #pirkaamam#bio#organic

いつでも蒔けるように準備は整えました。

初冬まきとは、本来は春に蒔く春まき小麦を、根雪直前の初冬に蒔く栽培技術です。

土壌凍結の少ない多雪地帯に向く方法で、雪の下で小麦が発芽して翌春の生育が進むぶん、収穫量が増え、収穫時期が早まり、赤カビ(DON)の被害も軽減される、と翌春の株数さえ揃っていればメリットが多いようです。

ここ十勝でも試した先人がいたようですが、ガチガチに土壌凍結する小雪地帯では翌春の枯死割合が多いようで技術として無理があると判断されているようです。

しっかり雪が積もるまで、芽がピクリとも動かないよう、もう少し寒くなるのを待ちます。

宅配便の地帯別運賃を諸事情により見直しました


スペルト2021 #pirkaamam#bio#organic

需要が少ないとの見込みから2021年産スペルト(古代小麦)の栽培面積を縮小してます。

猫達と散歩できる範囲で丁度良いのかもしれません。

【地帯別運賃の見直しについて】

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

この度、誠に遺憾ではございますが、諸事情により宅配便の地帯別運賃を見直し10/30より適応致します。

お手数をお掛けして申し訳ございませんが金額等につきましては 宅配便の地帯別運賃一覧 よりご確認ください。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


諸事情の説明です。

【今後のお支払い滞納に対応したもので、滞納のない方には影響はありません。現時点で地帯別運賃の見直しによって支出の増える方は一人もいませんのでご安心ください】

忙しかったり忘れっぽかったり、それぞれ理由はあると思いますが、とにかく滞納は困ります。

あらゆるコストを削減して自然栽培玄麦を継続できるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。

対処法として「リスクのあるご注文は受けない」で済む話ですが、いきなりそれもどうかと思うので、納品書の右上「HP」と記してある所に♥マークを付けるようにしました。

目安として納品書の日付から1か月(30日)経ってもお支払いのない場合など、催促はしますが、同時に♥マークが一つ減ります。

♥マークがある:地帯別運賃は優良顧客割引後の料金

♥マークがない:地帯別運賃は正規の料金、後払い不可

玄麦を使う人に悪い人はいないと信じてますので、ご注文を受けなくする事はないと思いますが、余分なコストを計上して優良顧客の方に負担のかかる事がないよう、ご理解とご協力を宜しくお願い致します。

滞納がないか不安な方がもしおられれば、心配のいらない前払いも検討いたしますのでご相談ください。

蕎麦畑から小麦畑へ


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

大豆収穫中に何度か霜が降りて、蕎麦はすっかり枯れていました。

8月播きだと蕎麦の実が熟す恐れがありますが、9月播きなら(この地帯では)花を楽しむ蕎麦混播も問題なさそうです。もうしないですけど。


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

日陰者だった主役のノアは元気そうです。次はどんなお花畑になるのかならないのか楽しみです。

頭の中がお花畑なのでは?と思われるかもしれませんが、単一品種栽培による土壌障害を防ぐ技術(リビングマルチ・カバークロップ等は既に実用化されてます)はあるに越したことはないため、いつかは研究が進むべき分野で、かつ自然を活用した技術はコスト削減にも繋がります。つまりは未来を先取りした実は重要な試験なんです。

心を癒すノア混播プロジェクト


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

「小麦より草丈が低ければ雑草があっても問題にならない」のは長い年月をかけて実証してきました。※収穫量はさておきの話です。

その雑草は必ずしも土着の在来種である必要はなく、外来種でも購入種でも同じなはずで、実際に白クローバーは購入した雑草です。

「雑草」の一般的な定義:小麦畑における雑草とは、小麦以外の全ての植物を指します。

コンパニオンプランツとかカバークロップとか言いますけど、雑草は雑草です。もしそれらが雑草ではないのなら、うちの小麦畑には雑草は一本もない事になります。


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

雑草一つない綺麗な小麦畑。

え?ソバ畑にしか見えない?あなたの目は節穴ですか?

冗談はさておき、意図してないので完全なる雑草のソバが綺麗に咲き乱れております。

計画としては遅れてますけど、ノアには花の種を混播する構想が以前からありました。

栽培管理者が花で心を癒されたいと内心で思っちゃっているのだから仕方ありません。こうなったのも想いの種が実現しただけなのかもしれません。ソバの種が熟すと困るので実際は癒されるどころではありませんけど。

野菜などを混播するのも面白そうで、上手く応用すれば小麦畑ついでに自給自足が出来そうです。

手を抜く農家、ドカドカ売っても何の価値もない


スペルト2021 #pirkaamam#bio#organic

「適切な管理、適切な値段」で売れない時のために、前もって何とかするべく作業コストダウンのため機械除草をしない栽培方法に切り替えました。

言うなれば手抜きですが、はたして上手くいくのでしょうか?

【雑記】
ところで販売路線について、去年の今頃は(過去の売れ残りトラウマから)とにかく売らなくてはと言う思いが強く、万人だの平等だの公平だの八方美人な事を言っていたのですが、今年の今は全く考えが変わっていて、万人だの平等だのの八方美人ぶるのはすっかり止めてます。

売れれば売れるほど儲かるのであれば八方美人も商売上必要な事だと思いますが、何度もお伝えしている通り、小麦に関しては行列ができて廃業するトンカツ屋と同じ構図になっており、うちには行列は出来てませんが、利益と時間と身を削って八方美人ぶって、それが思うほど何かの為にならない事を、ようやく気がついたと言うか学びました。

ちなみに八方美人を止めて、もし売れ残った小麦は生まれた故郷の土壌に自然に還して(種や肥として)すぐに生まれ変わって貰うので、うちは「捨てない農家」です。

改めて、ドリアンさんの「捨てないパン屋」は名著だと思います。印象的なワード「捨てない」「手を抜く」「ドカドカ~」はきっと言葉のあやなんでしょうね。早くパート2が読みたいです。