月: 2017年6月

14,732坪の花畑が満開になりました


やっぱりいいですね、シロカラシは綺麗で

春カラシ(商品名)は検索するとシロカラシと全く同じに見えるので、きっとホワイトマスタードの緑肥用品種なんだと思います。
小麦の前作休閑緑肥としての栽培なので、収穫はせずに肥料として鋤き込みます。


約2週間くらい綺麗な花を楽しめます。

この黄色い花畑の明るい黄色と独特な花粉の香りの影響力は結構大きくて、辺り一帯の雰囲気を変えてしまいます。

この間も畑の隅にどこかの車が止まってましたので、きっと写真でも撮っていたんだと思います。

畑を肥やしつつ人の心を癒すなんて素晴らしいですね。

約束通りにアカザの写真を載せておきます


これがアカザです!
※でもきっと正式名称はシロザ

もっと赤いのが本当のアカザなんですけど、シロザも赤くてアカザに見えるのでアカザなんだと思います。

先日畑の方に視察にいらした、CベーカリーのK村さんがアカザって?って聞いていたのがことの発端です。

ちなみに葉っぱは美味しく食べられます。

また今度「はるきらり」がアカザと背比べしている写真を載せますので楽しみにしていてください。

自然栽培のことで参考にした書籍など3選

では、ランキング形式で発表したいと思います。
でも、何を参考にしたのかあまり覚えていないと言うのが本音です。
手当たり次第ほとんどの農業書は読んでいて、それぞれから何かを得ています。

第3位はこちら

海外翻訳図書です。慣行→有機転換の時にすごく参考や励みになりました。
アルバート・ハワード著の「農業聖典」(有機農法)
J.I.ロデイル著の「有機農法」(有機農法)
ルドルフ・シュタイナー著の「農業講座」(自然農法)
ポール・ホーケン著の「フィンドホーンの魔法」(自然農法)

第2位はこちら

江戸時代に発刊されたもので、その時点での集大成農業全集です。
中央に写っている本が特によく纏まっていて、読む回数も多かったです。

当然有機全盛の時代なんですけど、でも有機質肥料がふんだんにある訳でもなく、おのずと自然栽培よりになっていたようです。

土の色による違い、土を焼いて肥料にしたり、風呂の残り湯まで肥料にしたりと、初めて読んだ時はかなり衝撃をうけました。

現代日本の殆どの作物は網羅されており、有機・自然栽培のバイブルとして申し分なく、今でもこれを越える農業書はないと思っています。もうこれだけで充分です。無農薬するなら読まないと話になりません。

その他にも、わら一本の革命、ニンジンから宇宙へ、奇跡のリンゴ、EM関連本やMOA関係の本など現代日本の誇る農行書もとても素晴らしく、もちろん参考にしています。

第1位はこちら

※この畑ではどの本にも書かれていないことをしています。

自然から学ぶことのほうが多いです。
書籍は「参考」にすぎず、実体験はそれをはるかに凌駕していて全くの別次元なのは皆さんも知るところだと思います。

でも、ただ自然と触れ合うだけでは駄目・・・っていうことはありませんけど、自然と調和して一体感を感じるようになると心の感じ方もまた違ってきます。

心で感じることは普段の生活でも大切ですが、おかれる環境によっては時には危険だったりもします。そうしたズレやブレがなくなっていく感じでしょうか。

栽培上でわからないことがあっても、畑に座って例えば小麦などを観察して耳(心)を澄ませば、ちゃんと答えが返ってきます。
きっと多くの農業書もそうやって学び書かれたものだと思います。

なにより豊かな自然と一体感が出ると実生活も豊かになるので、自然から学ぶ一番の利点はそこなんだと思います。

そこには映らない農業努力


小麦の前作休閑地

健全な土になるように、安定した収量になるように「しっかりと土づくり」をしてから次の作物に挑みます。
その土づくりのために、収穫という持ち出しをした畑を回復するために、半年~一年かけて休閑を行なっています。

休閑と言えど収穫はしないだけで、耕したり、種を蒔いたり、雑草が増えないよう管理しますので、それなりの労力はかかります。


白詰草(白クローバ)の植物性有機質肥料で次作の小麦が育ちます

慣行農法と呼ばれる大多数の畑では、目に見える収益性のない畑を遊ばせる休閑はあまり行なわれず、失った地力を補うために高濃度窒素肥料(化学肥料)を投入します。
結果として、窒素が突出した養分バランスから病気(寄生虫)が多発するので、それを抑えるため農薬が使用されます。

でもそれは、利益率の低い業種なので「土づくりをしない」のではなく「余裕がなく出来ない」んです。

よく農政とかで農業努力と言うのを耳にします。
ちゃんと肥料をやっているのか。
農薬をかけているのか。
などが求められたりするようです。

栽培期間中に肥料をまいたり、農薬をかけたりするのは栽培期間中なので目に見えやすく農業努力として映るようです。これももちろん立派な努力だと思います。

でも、肥料をまかなくてもいいように、農薬をかけなくてもいいように「しっかりと土づくり」するのが、地味だけど本当の農業努力なんだと理解される時代になるよう願っています。

ふらののオーガニック農場を見学してきました


上ふらの八景展望台から

見学に行ったのはオーガニックの稲とオーガニックの大豆、オーガニックの葡萄の農場です。
いつものごとく写真を撮り忘れてしまいました。

大豆の栽培が上手くいっていて、軌道にのりそうでほっと一安心という感想でした。
聞いていたほど粘土質も強くなく良質の土壌で、平坦なのもいいです。
聞いていたより、全然素晴らしい農場でしたよ。

こうした農場が増えるのはとても喜ばしいことですね。

※ウイングディスクの角度をもう少し緩くして、株間輪の角度を盛り最大にして、カスベ刃をもっといいのに変えて深くさして(ゲージ輪はもう少し上げてみてもいいかも)、ほんの少し調整を見直せばもっと除草が楽になると思います。

本州在来種小麦の北海道試験栽培経過報告2


K村A.bio

まさかの適期出穂で驚きました。
北海道で普通に育つとは思いませんでした。
春小麦なのか秋小麦なのか不明、品種名不明、九州(四国だったかな?)在来種だと言うことだけわかっています。


K村B.bio

Bタイプも普通に育って出穂しています。
背丈はBタイプの方が15cm位大きいようです。


K田さん.bio

こちらはまた少し変わった品種で春小麦だと言うことはわかっています。
やっと穂ばらみ期で他の品種と比べかなり晩生のようです。

空中浮遊侵入種子ブタナの使命


可愛い小さなタンポポのような花の名前はブタナ、ブタさんが好んで食べることから由来した名前だとか。

え?そんな付け方でいいの?その植物自身を表現してあげてよといつも思います。
ちなみに別名はタンポポモドキだそうです。せめて姫タンポポぐらいに呼んであげてもいいのに・・・。
理不尽を感じますが、きっと未来永劫ブタナはブタナでしょう。


ホクシン2017.bio

種はタンポポの綿毛と同じく遠くから風で運ばれて来るので、畑から減ることはなく毎年同じくらいの株数が散見されます。

小麦と背丈が同じくらいで放置すると増えた過去の経験から、危険危惧種として目についたらとりあえず抜き草しています。

空中から侵入してくる小麦の雑草は今のところブタナのみ一種類で、一体どういう使命感をもってそういう事をしているのか皆目見当がつきませんが、ブタナの抜き草は株数が少ないこともありそんなに嫌な仕事ではないのと、ついでに小麦畑も観察できるので、自然観察の勉強の為にブタナは一役買っているように思えなくもありません。

秘密の花園 in はるきらり


はるきらり2017.bio

ダイオウの抜き草をしていたら小麦畑の中に3坪くらいの憩のオアシスを発見しました。
カスミ草に似ている可憐な花の名前はなんでしょうね?

こうした小さな草花は除草剤で真っ先に絶えていくので、無農薬栽培ならではの光景です。


小さな花はもっと近くに寄って見るとまた違った表情になるので、もし見かけたらよく観察してみてください。

小麦畑で花を愛でるのが今一番楽しいです。
小麦農家より豆屋よりもう花屋でいいです。

順調すぎていいのかな?古代小麦も出穂してきました


BDスペルツ2017.bio

栽培が難しいのかな?と思っていましたけど、普通に普通すぎるくらいにここまで順調に生育してきました。

うーん、北海道の気候はスペルト小麦には丁度よいのでしょうか?
あまりにも簡単すぎて少し拍子抜けした感があります。


オープンスペルト2017.bio

こちらは全て自由に使えるオープンシードのスペルト小麦です。
種として使っても自由、種の譲渡も自由のオープンさが素晴らしいです。

スペルト同士でも出穂のタイミングが少し違うのが面白いですね。

こちらが混蒔小麦の真髄発揮の片鱗です


カムホ2017.bio

クリムゾンクローバーが自生?していました。
以前緑肥に少し混ぜ込んだものが野生化もしくは野生化したものがカムホの種に混ざっていたのかもしれません。

このストロベリーキャンドルと呼ばれる赤い花の開花期間は短く、草丈も小麦より低いので雑草化しても小麦の害とはならないでしょう。

ならないどころか、豆科は昔からその窒素固定能力で畑を肥やす有用な植物とされています。

もう少し多かったら綺麗でしょうね。

実は次の種まき時に意図的に種を混ぜようかなと思って買ってあります。去年は種が品切れで間にあわなかったので早めの備えです。


カムホ2017.bio

うわ、ビオラがありました。庭のこぼれ種が風で飛んだのでしょうか?

実は小麦と共生できる「花の種」をこれから混蒔していこうかなんて計画しています。

小麦の品質にどうこうはないと思いますけど。