昨年は皆様方には大変お世話になり、誠にありがとうございました。
引き続き、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
シーズンに数回のスケート指導の日で写真をと思ったのですが、一緒に滑るのに夢中になって、リンクを掃いている写真しか撮れませんでした。
最近、仕事ばかりで忙しく、文字通り心を亡くしていたのかもしれません。
子供たちと遊ぶと凄く楽しいですね。本当にこの人達は忘れたものを思い出させてくれます。
何のための仕事なのか見失わないように、今年はのんびりと頑張りたいと思います。
昨年は皆様方には大変お世話になり、誠にありがとうございました。
引き続き、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
シーズンに数回のスケート指導の日で写真をと思ったのですが、一緒に滑るのに夢中になって、リンクを掃いている写真しか撮れませんでした。
最近、仕事ばかりで忙しく、文字通り心を亡くしていたのかもしれません。
子供たちと遊ぶと凄く楽しいですね。本当にこの人達は忘れたものを思い出させてくれます。
何のための仕事なのか見失わないように、今年はのんびりと頑張りたいと思います。
国産有機小麦のノア-i6083を100%使用、添加物一切なしの自然な食材のみ、ベーキングパウダーも不使用。
「小麦粉おいくらですか?」「キロ500円ですよ」「うわー安い!」と言ってくれたのは後にも先にもこの方だけです・・・。
さて、本題に移ります。
まずは以前書いた内容の復習です。
慣行小麦は10アールあたり約100,000円の生産者手取りが一般的である。
慣行小麦は10アールあたり約8~12俵の収穫量、一般的な値として約10俵とする。
生産者手取りの内訳は、1俵あたり品代3000円+交付金6,500(中力)~8,500(強力)円の合計9,500(中力)~11,500(強力)円。
強力の交付金単価が高いのは、強力品種は同じ管理でも収穫量が低いからです。
10アールあたり約100,000円になるように、上手く交付金で調整されています。
これが有機小麦だと試算はどうなるでしょうか?
有機小麦の10アールあたり収穫量は慣行小麦の7割と言われており、一般的な値として約7俵の収穫量とする。
有機小麦で10アールあたり約100,000円の生産者手取りにするには、1俵あたり約14,285円。
有機小麦は等級やランクが下がる傾向にあるので、交付金は6,000(中力)~8,000(強力)円で計算すると、品代は1俵あたり8,285円。
有機小麦は強力品種の減収が大きいため、強力小麦は品代での調整が必要。
机上の計算では1俵あたり品代8,285円が適当であるかのように見えます。
見えますが、このままでは有機のリスクや心労・労力の増加分、経費の増加分はまったく考慮されていないので、適正な価格とは言いかねます。
では、慣行から有機転換してもいいかな?と思える適正な価格はと言うと、リスクを考慮して最低でも2割増し位ないと誰も相手してくれないと思いますので、14,285×1.2-6,000=11,142で品代が約12,000円ですね。
結局農業も経済行為ですので、適正もしくは儲かるならするし、適正に及ばないのであれば誰もしないのは、ある意味当然な訳です。
現状で品代12,000円支払いますという買い手は皆無なので、生産者もまったく増えないんですね。
ちなみに、ここでの有機小麦とは、厩肥多用の文字通りの有機小麦です。
ちなみに、上記品代は何トンでもあるだけ買いますの価格で、一般的に小売される場合は、再選別や製粉・小分け、問屋を通して倍以上の価格になるのが普通です。
斎藤農場産、有機ゆめちから100%使用のカンパーニュ
今回は6月下旬に立ち上げたプロジェクトの発表会となっており、具体的な普及への道筋提示はこれからの課題になるようです。
少し前までは需要の面で理解を得るべく苦労されてきたと思いますが、世界的なオーガニックブームの追い風もあり、最近では国産有機小麦を使いたくても(供給が足りなくて)使えないと切実な声を聞くことが多くなってきました。
華やかな舞台とは裏腹に、水面下ではまだまだ越えなくてはならない難題が多いでしょうけど、頑張ってもらいたいと応援しています。
S藤さんと少しお話したのですが「ずっと有機小麦を作ってきたけど、自分の小麦がパンになって、こうして食べれるのは初めて」と2度も仰っていました。
生産者講演の中で、慣行栽培より有機は儲かると試算を写して説明してましたけど、同じ生産者として抜けている部分もしっかり計算するとわかるのですが、どうみてもお金も身も削っているようにしか見えません。実際「除草が・・・」とか「輪作上作らなくては・・・」なども言ってましたので。
まだ産まれて間もないプロジェクトが、一部の私欲に吞まれないよう良心的に育つように願っています。
この辺りでは冬を迎えるにあたって、畑を耕し収穫残渣など鋤き込み、畑として土のみのニュートラルな状態に戻して、一年の作業納めとします。
今年この畑では、あんな事やこんな事、苦労や楽しい思い出など、畑ごとに思い返してはリセットしていく実に感慨深い作業です。
来年はどんな一年になるのでしょうか?
「来年の事を言うと鬼が笑う」らしいので、よく意味はわかりませんが、なんとなくわかるような気もするので、とりあえず目の前にある事からコツコツとこなしていこうと思います。
畑仕事が終わったから急に暇になる訳ではなく、3足のわらじが2足になった感じです。店ができたら4足ですね。無理がないよう頑張ります。
旧家屋をリフォームして宿泊部屋を作ろうと計画しています。
個室3部屋とお風呂、トイレ完備で、3人~多くて6人くらいまで泊まることができます。
主に農場を手伝ってくれるウーファーさんや研修生用として、清潔に快適に過ごしてもらうためで、無償で手伝ってくれる方にこれくらいはしないと、と思い奮発します。
おまけとして隣にパンカフェみたいなのも計画中です。
趣旨はウーファーさんの異文化交流の場としてですが、その他の用途ももちろん考えています。
例えば P.A.BAKER’S(仮) 1号店とかですかね。
4’Psに刺激をうけて目指せ世界100店舗!
は冗談で、まずは30個完売からかな。
ユキホマレ2017の圃場
当農場では農場の全圃場(全ての畑)で、JAS有機認証を取得しています。
今日は毎年行なわれるJAS認証を継続するための、年次審査における実地検査を受けました。少し前に書類検査のための書類は送ってありますので、それにもとづく検査となります。
農場内で有機と慣行を両方行なっている場合の方が多いそうで、それに比べると全圃場有機の検査はきっと楽でしょうね。
ホクシン2017収穫後の圃場
まあでも、つくづくおかしな制度ですよね。
もし農薬類が消費者や環境にとってあまり良くないのだとしたら、薬剤散布こそ適正に使用されているかしっかり検査されるべきだと思うんですよね。
って、毎年検査員の方に雑談として話すんですけど、理解と同意は得ても、何かが変わることはありません。でも、わかってくれるだけでも嬉しいです。
まあでも、JAS認証は別に強制という訳ではないので、もっと頑張ってシールに頼らなくても農場として信頼してもらえるよう、努力しないといけませんね。
春よ恋2017.bio収穫後の小麦畑
「未来の子供たちのために」素晴らしい標語だと思い、共感しよく使っています。
でも、未来の子供たちとは具体的に誰のこと?なのでしょうか?
顔は?名前は?浮かびますか?
未来の見知らぬ何千何万人のために何か出来るのなら、目の前の1人のために何かをするのは凄く容易いことではないでしょうか。
逆に目の前の1人のために今何も出来ないのなら、未来の何千何万人のために何か出来るとは到底思えません。
まずは、目の前の一人に何が出来るのかを考え1秒でも早く実行すべきです。
1秒は大げさかもしれませんね。とりあえず1日にしときましょうか。
S司さんとのコラボパスタ、yゆきさんのお店で。
どの料理もたいへん素晴らしいもので、パスタは特に心温まる1品でした。
「未来」とは?何秒何分何日何年後から未来とみなされるのでしょうか?
「子供たち」とは?何歳から何歳までが子供とみなされるのでしょうか?
1日後も未来ですし、人はみんな子供だったはずです。都合のよい線引きはしたくありません。
正直な話、自分がそんなにできた人間だと思っていなくて、だからこそ何かしなくてはと思う気持ちが強いのですが、掲げた緑の旗を見ていると、行動を先送りする理由がみつからないと思いました。
具体的には小麦を磨いて手よりしています。
白雲山の山頂からの然別湖
北海道としては炎天下の中、上り2時間ちょい下り1時間ちょいの登山をしました。
大切なのは水です。水分ではなく水だと学びました。
凄く疲れたけど、頂上までくると達成感はありました。
山頂からの十勝平野
学んだというか再認識かもしれません。苦しくてもみんなで登ると楽しいし頑張れるんですよね。
きっとこれは日々の仕事にも通じることで、ずっと一人の時間が長かったけど、少しずつでもいいから変えていこうかな・・・と思いました。
では、ランキング形式で発表したいと思います。
でも、何を参考にしたのかあまり覚えていないと言うのが本音です。
手当たり次第ほとんどの農業書は読んでいて、それぞれから何かを得ています。
第3位はこちら
海外翻訳図書です。慣行→有機転換の時にすごく参考や励みになりました。
アルバート・ハワード著の「農業聖典」(有機農法)
J.I.ロデイル著の「有機農法」(有機農法)
ルドルフ・シュタイナー著の「農業講座」(自然農法)
ポール・ホーケン著の「フィンドホーンの魔法」(自然農法)
第2位はこちら
江戸時代に発刊されたもので、その時点での集大成農業全集です。
中央に写っている本が特によく纏まっていて、読む回数も多かったです。
当然有機全盛の時代なんですけど、でも有機質肥料がふんだんにある訳でもなく、おのずと自然栽培よりになっていたようです。
土の色による違い、土を焼いて肥料にしたり、風呂の残り湯まで肥料にしたりと、初めて読んだ時はかなり衝撃をうけました。
現代日本の殆どの作物は網羅されており、有機・自然栽培のバイブルとして申し分なく、今でもこれを越える農業書はないと思っています。もうこれだけで充分です。無農薬するなら読まないと話になりません。
その他にも、わら一本の革命、ニンジンから宇宙へ、奇跡のリンゴ、EM関連本やMOA関係の本など現代日本の誇る農行書もとても素晴らしく、もちろん参考にしています。
第1位はこちら
※この畑ではどの本にも書かれていないことをしています。
自然から学ぶことのほうが多いです。
書籍は「参考」にすぎず、実体験はそれをはるかに凌駕していて全くの別次元なのは皆さんも知るところだと思います。
でも、ただ自然と触れ合うだけでは駄目・・・っていうことはありませんけど、自然と調和して一体感を感じるようになると心の感じ方もまた違ってきます。
心で感じることは普段の生活でも大切ですが、おかれる環境によっては時には危険だったりもします。そうしたズレやブレがなくなっていく感じでしょうか。
栽培上でわからないことがあっても、畑に座って例えば小麦などを観察して耳(心)を澄ませば、ちゃんと答えが返ってきます。
きっと多くの農業書もそうやって学び書かれたものだと思います。
なにより豊かな自然と一体感が出ると実生活も豊かになるので、自然から学ぶ一番の利点はそこなんだと思います。
寒暖差の激しい毎日、体調にはお気をつけください。
何かと多忙な年度始め、さらに視察、会合が繰り返される気持ちの切り替えが忙しい毎日です。
S藤さんの有機ゆめちからの視察風景
こちらは有機質肥料などの資材をしっかりと使っている正統派有機栽培です。
収量も安定しているようで、オーガニックの見本のような畑です。
S江さんの2,3圃式緑肥自然栽培キタノカオリの視察風景
こちらは緑肥利用による低コスト有機栽培で、どちらかというと自然栽培のカテゴリーになります。
品質は高いですが、収量は安定していませんので、おそらく一般のオーガニックと同じ括りの現状では継続できるか悩ましい状況になるのではと思います。
後日その日から販売の師となった、自然栽培の農産物を扱うO笠農場の視察に行ってきました。
さらに後日その日から小麦の師となった、H瀬さんにも実にたくさんのことをご教授いただきました。
お二方は、共通して親切に丁寧に惜しげもなく教えてくれるんです。
販売に興味をもったタイミングで、育種に興味をもったタイミングで、この他にも選別の師や製粉の師にも絶妙のタイミングでご教授いただいています、その他にも他にも・・・。
「準備が出来た時に師が現れる、ていうか全てが師なんだよ」みたいな記述を以前目にしたことがありますが、全くその通りなんだとつくづく思います。自分が気付くか気付かないかだけですね。