カテゴリー: 休閑

休閑緑肥「春カラシ」の種まきを始めました


春カラシ2018 #bio#flower#pirkaamam

花を楽しむために種をまきます。
少しでも土と人の心が癒されますように。

春カラシ(シロカラシ)はホワイトマスタードの緑肥用品種です。
次の小麦は、ほんのり花の香りがして極僅かにマスタードの風味があるかもしれませんね。

開花予想は7月上旬、満開予想は7月中旬です。

種まき前夜、明日から秋小麦の種まきをします


約1年間の長きにわたる休閑、土作りの休養期間を終え種まきを待つ畑。

「大丈夫か?そこまでやって収穫量は半分以下なんだろ?そんなこと(丸1年の休閑)してたら俺なら数年と持たんな」
農業を生業として生計を立てている方々のごく普通のご意見だと思います。
(※2年に1作で収穫量が1/2なら、通常の2年2作に比べ生活水準が1/4になると普通は思うでしょうし、あながち外れでもありません)

とある名言「低コスト・高品質」もここに極めり、と言うか行きすぎかもしれません。度を越えてますので資材節約の点では「低コスト」かもしれませんが結局は「高コスト・超高品質・低収入」になってます。

うーん、改めて書くと低収入はさておき、後に紹介しようと思っている、とあるベーカリーさんに凄く似てますね。

「それでもいい」って言い切ったその方に勇気をもらい、物怖じすることなく思いきってさらなる挑戦(種まき)をしてみようと思います。

土が生地にみえる程、捏ねまくる土づくり


何度も何度も丁寧に土を捏ねて(耕して)、種蒔床を作っていきます。
土から香ばしいような甘い匂いが漂ってきていて、もう土と言うより生地ですね。

今から2年前(24ヶ月前)、小麦の種を蒔く時に一緒に蒔いた白クローバは、来年(11ヶ月後)の収穫の品質をよくする為に蒔いています。

去年の8月から約13ヶ月の休養期間を経て、ようやく来週種まきを迎えます。


このまま食べれるんじゃないの?と思うほど甘い香りの土ですが、ピロリ菌がいないとも限りませんので食べない方が良いでしょう。

振り返ってみると、10年以上もよくまあ小麦に対してこんな栽培法を続けたものだと思います。
無駄だったのか効率がよかったのか、今となってはわかりません。

なんとなく転換期に感じるので走馬灯が見えているのかもしれません。

14,732坪の花畑が満開になりました


やっぱりいいですね、シロカラシは綺麗で

春カラシ(商品名)は検索するとシロカラシと全く同じに見えるので、きっとホワイトマスタードの緑肥用品種なんだと思います。
小麦の前作休閑緑肥としての栽培なので、収穫はせずに肥料として鋤き込みます。


約2週間くらい綺麗な花を楽しめます。

この黄色い花畑の明るい黄色と独特な花粉の香りの影響力は結構大きくて、辺り一帯の雰囲気を変えてしまいます。

この間も畑の隅にどこかの車が止まってましたので、きっと写真でも撮っていたんだと思います。

畑を肥やしつつ人の心を癒すなんて素晴らしいですね。

約束通りにアカザの写真を載せておきます


これがアカザです!
※でもきっと正式名称はシロザ

もっと赤いのが本当のアカザなんですけど、シロザも赤くてアカザに見えるのでアカザなんだと思います。

先日畑の方に視察にいらした、CベーカリーのK村さんがアカザって?って聞いていたのがことの発端です。

ちなみに葉っぱは美味しく食べられます。

また今度「はるきらり」がアカザと背比べしている写真を載せますので楽しみにしていてください。

そこには映らない農業努力


小麦の前作休閑地

健全な土になるように、安定した収量になるように「しっかりと土づくり」をしてから次の作物に挑みます。
その土づくりのために、収穫という持ち出しをした畑を回復するために、半年~一年かけて休閑を行なっています。

休閑と言えど収穫はしないだけで、耕したり、種を蒔いたり、雑草が増えないよう管理しますので、それなりの労力はかかります。


白詰草(白クローバ)の植物性有機質肥料で次作の小麦が育ちます

慣行農法と呼ばれる大多数の畑では、目に見える収益性のない畑を遊ばせる休閑はあまり行なわれず、失った地力を補うために高濃度窒素肥料(化学肥料)を投入します。
結果として、窒素が突出した養分バランスから病気(寄生虫)が多発するので、それを抑えるため農薬が使用されます。

でもそれは、利益率の低い業種なので「土づくりをしない」のではなく「余裕がなく出来ない」んです。

よく農政とかで農業努力と言うのを耳にします。
ちゃんと肥料をやっているのか。
農薬をかけているのか。
などが求められたりするようです。

栽培期間中に肥料をまいたり、農薬をかけたりするのは栽培期間中なので目に見えやすく農業努力として映るようです。これももちろん立派な努力だと思います。

でも、肥料をまかなくてもいいように、農薬をかけなくてもいいように「しっかりと土づくり」するのが、地味だけど本当の農業努力なんだと理解される時代になるよう願っています。