秋小麦の冬枯れ病と積雪・土壌凍結の関係性

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bioホクシン2017、雪がなくなりほっと一安心しました

では、一安心の理由を解説します。

まず、秋小麦の冬枯れ耐性は経験上こんな感じです。
ゆめちから ≦ ホクシン ≦ キタノカオリ <<< きたほなみ

ちなみに、冬枯れ病とは越冬時に積雪下で枯れてしまう病気で、枯死した株を調べると数種類の菌が見つかります。
その数種類の菌が枯死の原因である病原菌とされ、越冬前に冬枯れ病の防除として殺菌剤散布が広く行われており、その防除効果は非常に高いものです。

でも、有機栽培では化学合成された資材の使用を一切禁じてますので、殺菌剤を使用しない何らかの冬枯れ対策を必死に考えることになります。
考えると言っても結局はよく観察するよりないので、何年も観察を続けることになります。

そして、秋小麦の冬枯れ病と積雪・土壌凍結の関係性ですが、北海道の農業者ならこの例えでわかりやすいと思います。

越冬時、年内における積雪、土壌凍結と小麦、じゃがいも、ダイオウの関係性

  • 土壌凍結なしの積雪:小麦は困る、じゃがいも&ダイオウは喜ぶ
  • 積雪が少なく土壌凍結が深い:小麦は喜ぶ、じゃがいも&ダイオウは困る

なので、11月中旬ではまだ土壌凍結がほとんど無いので、早めの積雪がなくなってくれてほっと一安心しました。