マスタード栽培を利用したシバムギ対策


シバムギは主に地下茎で増殖し徐々にですが確実に勢力を増します。群生され地中制圧されると野生の過酷さを忘れた畑作物では全く敵いません。

シバムギはダイオウと同じく永年草で繁殖力旺盛、冬の寒さにも強く、深さ15cmで土壌を強く撹拌するロータリー耕でも、深さ30~40cmから土壌反転するプラオ耕でも再生し生き延びます。

余談ですが、一般的に使われる選択性除草剤(小麦以外を枯らす、豆以外を枯らす等)の耐性も強く、無選択性除草剤のグリホサートは畑地の強害草ダイオウ、シバムギ、スギナに絶大な効果のため、その登場が救世主のように崇められたこと、生産現場では今でも根強い人気があること等、ダイオウ抜きやシバムギ抜き、スギナでの苦労を経験するとおわかりになるかと思います。


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小麦の強害草シバムギ対策は勢力が拡大する前にお早めにどうぞ、今年は半日程でシバムギの手取り除草を終えました。※こうした群生域が数か所ありました。

マスタードの根の働きがシバムギの根の群生勢力によって抑圧されなければ良いため、少々の取り残しがあっても大丈夫です。マスタードは草丈が大きいため足元で日陰になったシバムギはさらに弱体化、ほぼ無くなります。


マスタードの種に不要な小麦粒を混ぜて蒔いたため、同じイネ科のシバムギと小麦同士で見づらくてしょうがなかったです。エンバク混ぜて蒔いてませんか?まさに苦労の種、自分の蒔いた種、こうした失敗を教訓に来年に生かしましょう。