「パンは小麦のみにて膨らむにあらず」


ノア2017 i6083

うわ凄い膨らみ、という最初の印象でした。
勢い余ってか中央部がこんもり盛り上がっています。

数年前に畑で聞いた「中力粉でも膨らみすぎるくらい」と言う言葉が、まさにこのカンパーニュに現れているような気がしました。

今年のノアは少し中力っぽくて優しい感じなのですが、ここまでこんもりするとは驚きました。


この盛り上がりかた、見て下さい。

「目の前の粉でパンを焼く」(t村さん談)
小麦粉を必要以上に詮索しないで、あるものを有難く使う、粉にあわせてパンを焼く、自分をなるべく殺す。

ノアも、t村さんも、個性を消して(そうとして)いるのに、何でしょうかこの半端ない存在感は?

「人はパンのみにて生くるにあらず」じゃないですけど、このカンパーニュからは、小麦粉が~とか技術が~とは別の何かを感じてやみません。