夏季は少量ずつ頻繁にスペルトの籾摺りをしてます

小麦は収穫後から丸1年経過すると、経験上、途端にメイガなど虫の発生が著しくなります。

それで止む無くなんでしょうけど、外麦ではポストハーベスト(収穫後殺虫剤処理)、国産小麦でも収穫後殺虫剤燻蒸処理(ポストハーベスト)が一般的に行われているようです。低温・定温貯蔵は極々稀とのことです。とお聞きしました。

オーガニック農産物に殺虫剤は一切使わないこと、低温・定温貯蔵は貯蔵庫建設費が高額かつ維持費(冷却代)も高額なことから、個人農家での防虫対策として現実的なのは収穫後丸1年以内に売り切る他ありません。

低温・定温貯蔵庫のない個人農家で収穫後丸1年たっても捌けないと言う事は苦労して蛾の餌を栽培・貯蔵しているようなものです。

それで生産量を少なく調整するか、安売りで無理やり捌くか、通年安定供給なんて夢のまた夢の話です。

スペルトは硬い殻があるので、もしかすると常温長期貯蔵が可能かもしれません。蛾が活発な夏季はこまめに籾摺りを行なう手間がありますけど、それで済むなら安いものです。

太古の昔、スペルト(殻つき)小麦はそうした意味で重宝されていたのかもしれませんね。