「オーガニックな農業・医療・教育が共に発展するオーガニックヴィレッジを創ろう」
北海道オーガニックヴィレッジ
お世話になっているアグリシステムさんが主だって運営されています。
いつもは大豆の収穫時期と重なって行けないのですが、今年は早めの日程だったので楽しんできました。
「オーガニック」が市民権を得た今でも、実質は変人の集まりとしか思えない顔ぶれで、妙に居心地が良かったのは気のせいでしょう。
「オーガニックな農業・医療・教育が共に発展するオーガニックヴィレッジを創ろう」
北海道オーガニックヴィレッジ
お世話になっているアグリシステムさんが主だって運営されています。
いつもは大豆の収穫時期と重なって行けないのですが、今年は早めの日程だったので楽しんできました。
「オーガニック」が市民権を得た今でも、実質は変人の集まりとしか思えない顔ぶれで、妙に居心地が良かったのは気のせいでしょう。
約1か月にわたるハルちゃんの骨折介護生活(ごはん食べさせてあげて、添い寝して、トイレ掃除)、抜糸をハルちゃん自ら行い、もうすぐ全治でにゃおーん連呼も聞き納めです。
寒くなってきた外で夜は大丈夫なのか、おとなしい性格のハルちゃんが他の猫にいじめられないのか、全治は嬉しいものの心配で心配でなりません。
【ご質問にお答えするコーナー】
Q.ピリカアマムさまの行っている事業全体像がよくわかりません。
もともとは十勝型の一般的な家族経営の畑作農家(個人事業主)です。そこから全圃場を有機栽培に転換して、栽培品目を小麦と大豆に絞って、今は自然栽培に転換している所です。
基本的に収穫した農産物は選別業者さんに全量出荷するのですが、ノア1(混播小麦、今はノア7)がきっかけで、自家販売をしなくてはならない状況になり、今では小麦全量を玄麦として主に石臼をお持ちのベーカリーさんに直売してます。
ホームページ(このサイト、このブログ)は、はるばる北海道まで小麦畑を見に来てくれた方々、主に個人・家族経営のリテールベーカリーさんなのですが、その後の畑の様子をお伝えする主旨で始めていて、今でもその主旨は変わっていません。
3年位前からリフォームした旧家屋で農場体験(ウーファーなど)を受けれるようにしていて、その宿泊施設(平屋の小さなものです)のキッチンをどうせリフォーム坪単価が同じならと菓子製造業・飲食業の営業可能な間取りにしておきました。本来の目的は農場体験に来られた方々の雨の日(仕事がない)の居場所対策ですので、お店と言っても住宅のリビングの様な造りになってます。ウーファーズカフェでも出来ればいいなと思ってそうしました。
インスタグラムは、その宿泊施設兼カフェで今は週1回(水曜日)で営業しているパン屋の営業案内として、主に近隣へ向けての主旨で使ってます。ツイッターは今はインスタグラムと同内容です。フェイスブックはやってません。
中川農場が普通の農場屋号です。ピリカアマム(アイヌ語で良い穀物)は、その頃行っていたヤフーショッピングのお店の名前とブログ名を兼ねて北海道らしい名称を考えました。もともと引っ込み思案なため、生産者は裏方として農産物や北海道の自然に目を向けてもらう意図です。パン屋の屋号も申請時にあれこれ考えたのですが思い浮かばずピリカアマムで使いまわしました。
どうでもよい話かもしれませんが、約2年前から猫と暮らす(倉庫で)ようになり、がむしゃらに働く時間をもっと人生にとって有意義に使えないかと考えるようになり今に至ります。※倉庫に住んではいません。
スペルト2021 #pirkaamam#bio#organic
「適切な管理、適切な値段」で売れない時のために、前もって何とかするべく作業コストダウンのため機械除草をしない栽培方法に切り替えました。
言うなれば手抜きですが、はたして上手くいくのでしょうか?
【雑記】
ところで販売路線について、去年の今頃は(過去の売れ残りトラウマから)とにかく売らなくてはと言う思いが強く、万人だの平等だの公平だの八方美人な事を言っていたのですが、今年の今は全く考えが変わっていて、万人だの平等だのの八方美人ぶるのはすっかり止めてます。
売れれば売れるほど儲かるのであれば八方美人も商売上必要な事だと思いますが、何度もお伝えしている通り、小麦に関しては行列ができて廃業するトンカツ屋と同じ構図になっており、うちには行列は出来てませんが、利益と時間と身を削って八方美人ぶって、それが思うほど何かの為にならない事を、ようやく気がついたと言うか学びました。
ちなみに八方美人を止めて、もし売れ残った小麦は生まれた故郷の土壌に自然に還して(種や肥として)すぐに生まれ変わって貰うので、うちは「捨てない農家」です。
改めて、ドリアンさんの「捨てないパン屋」は名著だと思います。印象的なワード「捨てない」「手を抜く」「ドカドカ~」はきっと言葉のあやなんでしょうね。早くパート2が読みたいです。
北海道有機認証協会(ACOH)から日本農林規格認証アライアンス(JASCERT)へ継承の形で認証事業者が変更になりました。
当農場では、当初より全圃場を有機圃場として申請しています。
圃場が有機認証されるのと、農産物が有機農産物として格付けされるのとはまた別の話です。
「有機農産物として格付け」=「有機JASマークの表示」は有機農産物の契約出荷では必須となりますが、直売についてはコスト増加、価格上昇に繋がる「有機JASマークの表示」はしておりません。
お互いの素性がわかり、考え方がわかれば、第三者によるお墨付きは特に必要のないものと思います。それよりも無駄を省き少しでも価格還元できた方が良いですよね。大切な中身は同じなんですから。
こうしてブログを主として畑の状況や近況などを伝えているのは、その一環としての役割も考えての事です。
もう春小麦が蒔きたくなるような春の陽気から一転、冬に逆戻りしました。
と言う訳で、ピリカアマムミリングの裏事情でも雑記したいと思います。
あんなに製粉を嫌がっていたのに、もう玄麦は完売と言ってたのに、何故連日のようにミリングしているのか?バケッド、バケッド、白い粉と言っているのか?
まず、わかって欲しいと思うのが、石臼でそのまま挽けるクオリティの玄麦は思う以上に手間暇のかかる贅沢品だと言うことです。
通常、小麦は穀物検査して1等なり2等なりの等級をつけてもらいます。この等級のついた小麦がいわゆる製粉会社などに売り渡される一般的な小麦(玄麦)です。
穀物検査における農産物検査規定に「普通小麦(一等):整粒75%(以上)、異品種粒5.0%(以下)、異種穀粒0.5%(以下)、異物0.4%(以下)」(※抜粋)と記されている事、製粉会社では独自に製粉前の選別ラインを揃えている事からご理解いただけると思いますが、一等級の小麦と言えども石臼にそのまま投入できる様なものではありません。目視もせず篩にもかけずに挽いただけの全粒粉で使うなんてもっての他です。
農産物検査規定における整粒は2.00mm以上の粒を指しますが、ピリカアマムでは全粒粉にした時に少しでもフスマの割合が減るように(美味しさをお望みでしょうから)、2.20mm以下の粒は取り除いてます。
精麦機で2%のピーリングを行うのは、衛生面の考慮もありますが、主だった理由は美味しさを求めるパン屋さんの御意向に沿ってのものです。
小麦粒を袋詰めにする直前に全て目視をしているのですが、異物があると大問題でしょうから必死に目視してます。(※色彩選別機もありますが完璧ではないので機械は信用できません)。でも最近は年間十数トンも一人で目視を行うのは流石に無理があると感じてます。
もっと知って欲しい事はあるのですが、一旦話を元に戻します。
つまり、整粒ではあるものの玄小麦として販売できなかった「2.00mm~2.20mmの範囲の小麦粒」を玄麦完売から倉庫整理のついでに製粉してセールしてると言う訳です。どうせ販売できなかったものだと思うようにして贅沢な白い粉(歩留まり約65%)にしてます。
本来、白い粉は小麦の中心部の良い所のみ贅沢に使ったものですが、大きい粒のみ贅沢に使った玄小麦全粒粉の果てのピリカアマムミリングフラワー、何が贅沢で何がどうなのかを知って何かの気づきに繋がれば幸いです。
ピリカアマムミリングフラワーご購入の条件を「玄小麦のご使用実績のある方」にしていたり、日頃から記事を読んでいる方の目に留まるようセール案内をしているのも、察していただけると幸いです。
スペルト小麦粒400gをコーヒーミルで製粉してみました。
評価の高い国内メーカー高性能高価格コーヒーミルとほぼ同等性能(※Amazonレビュー参考)の中国製高性能低価格コーヒーミルを使用しました。
調整ダイヤルは最高に細引きにします。
60メッシュの篩(ふるい)で細かい粉と荒い粉に分けます。
このくらいの量なら手作業で十分です。
上等な一番粉の出来上がりです。
篩を通らなかった荒い粉にはまだまだ胚乳(小麦粒の白い部分)が沢山残ってますので、再度コーヒーミルで粉砕して篩うのを繰り返します。
しかし、コーヒーミルの限界なのか4回、5回と繰り返しても歩留まり50%止まりでした。
ホームベーカリー1.5斤分にはまだ足りません。
そこでハイスピードミルの出番となりました。
あっという間のハイスピード粉砕、蓋を開けると湯気がたつほどです。
篩ってから計量すると合計300gの白い粉が出来ました。
ホームベーカリー1.5斤分を2台の機械と30分を費やしついに達成しました。
フスマは80gありました。20gはどこへ行ったのでしょうか?
結論、今回使用した「コーヒーミルだけでは製粉ロスが大きい」でした。(ハイスピードミルだけで出来るような気もしましたが…。湯気が気になります。)
コーヒーミルもハイスピードミルも中国製品なら8,500円位で買えますけど、どちらも製粉用として長く使えるようなものではないと思います。
家庭用製粉機が2~3万円であれば本当に便利だと思うのですが、まだこれと言ってお勧めできる機械がないのが悩ましいです。Fidibus21がヨーロッパ並みの価格で日本でも購入できれば一番現実的なのかもしれません。誰か他にもいいのを知ってたら教えてください。
ノア7 #premium#organic#pirkaamam
最近とにかく忙しい忙しいと言ってたと思いますが、充実した毎日とは裏腹に身体や気持ちに負担があったようで、具体的には体調がすぐれなかったり、忘れっぽくなるなど脳疲労は常に感じていました。忙しいを充実と表現するのがおかしいと気付いたのも最近で、忙しくしていても心が満たされる感じはなく、もっと何かをしようとするなど、まさに文字通り心を亡くしてしたように思えます。ただ、この期間から得た学びは多大でしたので、全くの無駄ではなかったと思います。
ノアが誕生する以前に瞑想(と言っても目を閉じて静かに座っているだけで座禅のような感じです)をずっと行っていた時期があったのですが、慣れてきてずっと座っている必要もないことに気づいてからは、時々日常的にする程度、ここ数年は忙しくてそんな暇もなくなっていたのかもしれません。今振り返るとその瞑想を行っていた時期は今ほど忙しくはありませんでしたが、まさに充実していたのだとわかります。
ここ数日、猫小屋で猫達に朝ごはんをあげてから猫に囲まれながら瞑想(と言ったら瞑想に失礼かもしれません)をしているのですが、なんとなく心を取り戻した感じがして穏やかな気持ちになっております。
樹氷が朝日に照らされて輝く様は実に綺麗でした。樹氷は日中には溶けてしまいますし毎朝見れるものでもない貴重な冬の風物詩の一つです。
冬の北海道がどことなく神秘的な雰囲気になるのは、白や透明を基調とした景観や静寂に包まれるせいなのでしょうか?
自然をダイナミックに間近で感じられるのも理由の一つなのかなと思います。
2020年は1月20日が大寒、~2月3日までが大寒の期間で、次の節気は立春となり春に向かい暖かくなっていきます。
去年はこの時期から体調が悪くてそれを一年引きずった、平常に振舞ってましたけど結構辛い一年でした。今年はそのような事もなく大丈夫だと思いますが、まあほどほどに頑張ります。
今回で3回目の「北海道オーガニックヴィレッジ」
毎年この時期は大豆の収穫に重なるため行けず、今回初めてのブース観覧です。
主催は十勝を代表するオーガニックの先導者、皆さんもうお馴染みのアグリシステムさんです。
お目当てのオーガニック古代小麦ピザは、機材のトラブルらしく待ち時間が長くて今回は断念しましたが、有機、自然栽培関連の方々とたくさんお会いできました。
最近猫と一緒にいるので満足して世の中に疎くなってましたけど、こうして交流を深めるのも良いものですね。
ノア7 #bio#より自然な栽培#pirkaamam
植物全般に言える事ですが、「小麦」も光と空気と水と土が最低限あれば育ちます。
自然な光はタダ、自然な空気もタダ、雨(水)もタダ、土は(細かい事を言えばキリがありませんが)原則的に自然な土はタダでしょう。
言うなれば野生の山菜と同じ、自然の恵みとはよく言ったもので、「自然の恵みである光・空気・水・土」が全てタダなら「自然の恵みである小麦」も原則的には0円なんでしょう。
ここに人の手が加わるから値段が付くんですね。
作業料、機械代、資材代(肥料、農薬)、技術料、運搬代、マージン、各種税金等が小麦代0円にどんどん上乗せされて、通常の価格になっていきます。
肥料・農薬を使わない自然栽培は機械や資材コストが下がる分、小麦価格も安くなるような気がしますが、実際そうはなりません。
農家直売はマージンを減らせる分、安くなるような気がしますが、実際そうはなりません。
おっと、脱線するといけないですね。
原則的に自然の恵みである「小麦」は0円です。
当たり前の事ですが、大切な事なので改めて書いておきます。