PAIN DÉPICES – TOI – HOKKAIDO


toi(トイ)さん、北海道、帯広駅から車で29分、インスタ@__toi___

トイさんの新作「パンデピス(Pain d’épices)」にピリカアマムのライ麦を100%使用していただいております。

直訳は「スパイスのパン」ですが、発酵させているわけではないので、パンのようなお菓子です。音更町産有機ライ麦100%、粉と同量のはちみつを使っています。ジンジャーやシナモンのスパイスがしっかり効いているので、冬のおやつにぴったりです。薄くスライスして、少しずつお召し上がりください。

試作をいただいて食べたのですが、普段口にする事のない「パンデピス」という食べ物、どこに美味しいの基準を定めて感想を述べればよいのかしばし考え込みました。正直な話、今でも得体のしれない食べ物なのですが、以下の体験談ですっと腑に落ちるものがありました。そして時をおいてまた食べたくなる不思議が確かに芽生えてます。背景を知ったことも大きいです。

ヨーロッパの伝統菓子である「パンデピス」実際にフランスでも食べたのですが、最初は何かよく分からず、でっかい塊を切り売りしてて、「これぐらいでいいの?」と、マルシェのおばさんに言われるがまま買ったのが、初めて食べたパンデピスでした。一口食べて、「なんだこれは~?」と、手が止まってしまいました。というのも、とにかく強烈なスパイスの味!食べ慣れないと、なかなか手ごわいんです。でも、薪窯パン屋の諸先輩方が皆さんお作りになってて、食べさせて頂いてると、これが結構はまるんですよね~! シュトレンも熟成して味の変化を楽しめますが、パンデピスも同じくらい、もしかしたらそれ以上に味の変化がある気がしています。スパイスの味が生地に馴染んでくるんですよね。スパイスって、日本人にはあまり馴染みがなくて、苦手な方が多いと思います。なので、ザ・玄人向け(笑)な商品です。


オフイビラ源吾農場さんの自然栽培キタノカオリ100%のバケット、生産者から直接玄麦(粒)で仕入れて石臼で自家製粉しておられます。


斎藤農場さん(サイト作って!)の有機ゆめちから100%のクロワッサン、こちらも生産者から直接玄麦(粒)仕入れの自家製粉です。

トイさんは発信こそ控えめですが、小麦に限らず原料を仕入れるにあたって生産者との繋がりを大切にしておられ、例えばバターひとつとっても牛がどう暮らしているのか、ただ美味しいから、便利だからと言う理由だけで選ぶことはされていないようです。

公式サイトのオンラインショップで全国配送や定期購入会員の募集などもしておられます。全国の方々にもっともっと知って貰いたいお店です。

toi〔トイ〕と申します。小麦の産地、北海道十勝地方の小麦畑のすぐそばにお店があります。小さな丘の上にあるお店の西側には日高山脈、北側には大雪山が見渡せ、野生動物達も多く住み、自然豊かな場所です。そんな場所で、自然栽培・有機栽培小麦のみを自家製粉し、自家製のパン種と薪窯を使ってビオのパンを焼いたり、旬のフルーツでコンフィチュールを作ったりしています。お店で使う素材については、できる限りオーガニックで、直接生産者の方から仕入れています。食べるということ、いただきますという想いを大切にし、想いの込もった素材に手を加えさせて頂き、少しでも食卓を彩ることができれば幸せです。