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有機JAS認証は本来必要ないもの

本来は必要なし

生産者と消費者が顔見知りなどで信頼関係にあれば、そこに有機JAS認証は必要ありませんし、ない方がいいです。

隣のおばちゃんから無農薬野菜をもらう時に、いちいち証明はいらないですよね?

逆に「そんなに信用できないならやらないしもう来るな!」と怒られます。

 

敷居の高さと見返りのバランスが全くとれていない

有機農産物を流通、販売する上で必要とされる有機JAS認証ですが、生産者には栽培上の難点克服と共に、日々の工程記録が義務付けられ、高価な認証費用の負担や罰則などの責任も課される敷居の高いものです。

こうした敷居の高さゆえに、認証を受ける生産者がわざわざ苦労を台無しにするような偽装や不正をしないのは、この認証制度の利点の一つでもあります。

しかし、「敷居の高さのわりに得るものは少ない」と有機生産者の皆さんは感じられているのではないでしょうか?

農業はそもそもがハイリスクローリターンですが、有機農業はそれに輪をかけてハイリスクローリターンと言われています。

消費者を偽装から守る意味では素晴らしい制度ですが、生産者からすると認証コストが圧し掛かる上、以前の「無農薬」と価格は変わりませんので、「じゃあ後はJASシールを武器に自分で頑張って売ってコストも回収しておいて」と梯子を外された感じが否めません。

 

「無農薬」ブランドの存在理由

それまで、正しいと信じて草の根活動をしていた「無農薬」ブランドの農産物ですが、有機JAS法制定と共に、認証の有無に関わらず苦労して築いた「無農薬」ブランドは違法とされ市場から一掃されました。

無農薬を語って偽装販売していた業者を摘発すればよいものを、何を思ったのか「無農薬」ブランド自体を抹殺してしまったのには驚きました。

でも、トレサビリティ(農産物追跡)がその頃はまだなかったので、不正を抑える為に止むを得なかった感はありますが、今では追跡できますので偽装はしっかり取り締まり「無農薬」ブランドは開放してあげてもいいような気はします。

それでも今でもしっかり根強く残っている「無農薬」ブランドですが、何故違法とされる「無農薬」表記を今でもするのか、しなくてはいけないのか?

中には未認証故に今だ偽装をしているモノもあるかもしれませんが、その殆どが「敷居の高さと見返りのバランスが全くとれていない」からではないでしょうか?

 

オーガニック普及における最大の理不尽

安全で環境負荷の少ない栽培をしている生産者に重荷を課し、環境負荷の大きい栽培が自由に放任されている点です。

人は自由を好み、束縛を嫌う生き物です、人に限らず生きとし生けるもの全てがそうだと言っても過言ではありません。

何を推進したいのか、やっていることが真逆ではないでしょうか?

 

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流通の発達で遠くから様々な農産物が運ばれてくる中、安心できるものを見分ける手段の1つとして、有機JAS制度は有効なのかもしれません。

でも、このようなシールがなくても安心して農産物を手にできるような未来になってほしいです。

コンパニオンプランツ

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シロクローバと共存共栄しながら育つ小麦

コンパニオンプランツとは共栄植物とも呼ばれ、お互いに良い影響を及ぼしあう相性の良い組み合わせのことです。

この小麦達はシロクローバだけではなく、自然にできた仲間達(※)たくさんに囲まれ、賑やかで楽しい毎日を過ごしています。

ここでは全ての植物が良き友でありコンパニオンプランツなのです。

(※)一般には雑草と呼ばれています。

オーガニック

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野生の山ブドウ

有機栽培(オーガニック):化学的に合成された肥料や農薬などの資材を一切使わない。
写真の山ブドウはオーガニックに当てはまります。
一般的な慣行栽培(※)は当てはまりません。

自然栽培:無肥料、無農薬
写真の山ブドウは自然栽培に当てはまります。
一般的な有機栽培は当てはまりません。

天然・野生:人が一切関与しない。
写真の山ブドウは天然・野生に当てはまります。
一般的な自然栽培は当てはまりません。

オーガニックにも色々あるんです。特に有機栽培と自然栽培の間は広く、数ある栽培法がひしめき合っています。

(※)慣行栽培:各地域において、農薬、肥料の投入量や散布回数等において相当数の生産者が実施している一般的な栽培。

無肥料

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種まき1週間後、綺麗に生え揃った無肥料の小麦

無肥料を文字通り一切のいかなる肥料もゼロである、と解釈すると語弊が生じ言葉自体の意味を失ってしまいます。
自然界では雑草類の植物性有機質や小動物類の排泄物、雨の中にも無機成分が含まれていて、否応なく肥料が天然供給されるからです。

「外部より人為的に肥料を持ち込まない」と解釈されるのが一般的です。
無”持ち込み”肥料という意味ですね。

生産者

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カムイ(kamuy、 神威、神居)とは、アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のこと。アイヌ語に自然という単語はなく、自然もまたカムイと呼ばれていました。

自然本来の力を極力活かそうとする自然栽培では、○○さんの~という表現が適切ではなくなってきます。

アイヌ語をお借りして説明してみます。
全生育期間100%「カムイの中でカムイがカムイを育てています」。
生産者はカムイ(神、自然)、それが自然栽培です。

種まき

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しっとりとした大地に蒔かれた小麦の種(※)

秋に種を蒔くので秋蒔き小麦と呼ばれています。
この後、約11ヶ月後の収穫まで一切の機械作業はありません。
自然という厳しくも優しい環境の中で豊かに育まれていきます。

(※)種のみを蒔いています。無肥料栽培。