月: 2021年3月

生酛(きもと)で脳内一色、何も手につかない2日間


酒母ならぬパン母を作るにあたり、仕込んですぐの初動(温度)が大切だと知りました。

まず最初に「硝酸還元菌」の作り出す「亜硝酸」により酵母の早沸き(はやわき)を防ぐために低温にしてます。

日本酒の醸造に関心が行ってしまってるようですが、あくまで目的は天然(野生)酵母の自家純粋培養です。

捨て継ぎすれば硝酸還元菌のステージは必要ないのかもしれませんけど、せっかくなのでちゃんとやります。

無駄にしないように雑味を出さないようにする技術なんですよね、本当に素晴らしいと思います。


らしき麦がきTA200、らしき麦種。

どうやら長丁場になりそうなので、数を打てば当たるようにビンを追加購入して「毎日1仕込み」するようにしました。

らしき麦もろみは「がき」にするだけで麦芽糖のように甘くなり便利です。そのため麹は使ってません。おっと、あくまで目的は酵母でありパンです。ビールもどきや日本酒もどきにするつもりは毛頭ございません。そもそもお酒を飲む習慣がございません。

備忘録

風美海国さん「2 章 雑菌を追い出そう」が子供対象の語り調で素人にとってはとても分かりやすかったです。「1 章 基本ルール、コモンパス」の中の「自然から酵母を純粋分離する方法」で希望が見えました。

2 章 雑菌を追い出そう 

1 章 基本ルール、コモンパス

0章 最初のお酒 

3章 お酒の社会学

風美海国さんより

日本酒コンシェルジュ通信さんのインタビュー記事が「亜硝酸」「硝酸還元菌」を理解するきっかけになりました。

3. 山廃造りは微生物のバトンタッチから|不老泉 上原酒造杜氏・横坂安男さんインタビュー

日本酒コンシェルジュ通信さんより

大七酒造さんの「生酛造り」の説明でぼやけていたイメージの輪郭が見えました。

生酛造り

大七酒造株式会社さんより

蔵元駄文Ⅱさんの「酵母無添加の生酛ができるでしょうか……?1~6」これが素晴らしかったです。プロの方の実践と専門的な解説で、理論的にほぼ理解した気持ちになってます。疑問のモヤモヤがほぼ解消されイメージがはっきりしました。菌の世界が目に見えるようです。

酵母無添加の生酛ができるでしょうか……?

酵母無添加の生酛ができるでしょうか? 2

酵母無添加の生酛ができるでしょうか 3

酵母無添加の生酛ができるでしょうか? 4

酵母無添加の生酛ができるでしょうか 5

酵母無添加の生酛ができるでしょうか LAST

蔵元駄文Ⅱさんより

とにかく甘酸っぱければ良いのではないか?


らしき麦茹で蒸し、らしき麦粥、らしき麦α(アルファ)、と呼び名が定まらずに紛らわしかったですけど、小麦粉(らしき麦)を水でゆるく溶いて熱したものを「蕎麦がき」に習って「らしき麦がき」に統一しようと思います。

まあどうしてもいい話ですみません。

糖分さえあれば酵母はしぶとく生き残るらしいので、糖分が無くなる前(まだ甘味の残っているうち)に初代「らしき麦がき」から2代目「らしき麦がき」へ継いでおきました。何故かわかりませんけど初代が白く見えてます。

この手順はヨーグルト(乳酸菌)の項からもう何度も繰り返して手慣れたものですが、どうしても初代は雑菌味がバラエティーに富むようで生菌食には向かないように思います。


無農薬伊予柑4日目、炭酸は少なめ酸っぱ苦いです。昼夜常温で4日目まで置くと匂いに腐敗臭が僅かながら混ざってくるようです。

雑菌対策としてpH(ペーハー)を下げるための乳酸(菌)利用なら、最初から酸っぱい果物で良いような気がしてます。

糖分も果物の果糖が理に適っているような気がしてます。

とにかく甘酸っぱければ何でもいいような気がしてます。

感動を呼ぶパンを求めて醸造的純粋酵母への挑戦


ノア8 Misch #pirkaamam#bio#organic

一昨日の大雪で春の陽が遠のいたノア8ミッシュの圃場、かなりパーフェクトな自然栽培です。


ところで「風美海国」さんのホームページの「 ちょっと詳しい 世界の酒作りの基礎知識」の「第2章 雑菌を追い出そう」を「酵母 **」で検索してて見つけて前後の章も読んで、乳酸菌や酵母の謎だった部分がかなり理解できました。素晴らしい情報を誠にありがとうございます。

感動するパンは感動する酵母から、パンとお酒は切っても切れない関係のようです。

と言う訳で興奮冷めないうちに、甘いが酵母のキーらしいので、甘さが特徴のらしき麦を改めてα(アルファ)化で甘くしました。茹で蒸し方式からガラス瓶直火に合理化してます。


70℃以下になってからスペルト麦芽を加えて麦芽糖化でさらに甘くします。


こちらは「スペルトルヴァンそぼろ」、常温で置いておいたら何故かヨーグルトの匂いが強くなってました。※上記のHPでこの理由も後でわかりました。


乳酸菌を早く優勢にするために、ヨーグルトの匂いの「スペルトルヴァンそぼろ」を加えました。

何しても酸っぱくなるので落ち込んでましたけど、それであってたんですね。

まずは「苦いくらいに酸っぱくする」のが当面の目標です。

大自然から醸造用酵母だけを育成した「もと」は本当に完成するのでしょうか?

酵母なんてどこにでもいるのではないか?


「小麦粉と水を捏ねたもの」を豆パン?にしようかと思って一晩水につけてそのまま3日経ってしまった黒豆。

なんかシュワシュワしてきました。


これは!と思ってスペルト小麦粉と黒豆微炭酸水を混ぜておきました。

黒豆微炭酸水は炭酸の刺激と黒豆の味がありました。酸味はなし。


翌日のお昼ごろ生地の味見をすると酸っぱくなってたので、急いで焼いて食べちゃいました。

混ぜたり粉を足したりしてたのに酸っぱくなるのが何故か早かったのと、よくわかりませんけど酸っぱ苦かったように思います。気泡は殆どなかったです。


金時豆4日目、いまいち発泡が弱いようです。

黒豆と金時豆はそれぞれ単品で煮豆にしていただきました。豆パンになるのはまだ当分先のようです。

ノア7玄麦の各個別月間販売数制限を設けました

ノア7玄麦の在庫僅少につき過去の実績(2020/8~2021/2の7ヶ月間)に応じた月間販売数制限を設けました。

2020/8~2021/2の期間直近日付のお手元の納品書右上「7R」の下の数字÷7(少数点以下切り上げ)がノア7玄麦の各個別月間販売上限数となります。

ないとは思いますが、品切れ間際の買い占めを未然に防止するための対策となります。

「普段お使いのペースでご注文ください」の一文を守ってくれている方々のためにも、どうぞよろしくお願いいたします。

※ノア7Rは完売しております。

パンは一日にして成らず


フスマリキッドの浮いたフスマを種にして継いだ新たなフスマリキッドが、2日経っても音沙汰(発泡)がなくて、がっかり意気消沈しておりました。

酵母がわかったような気になって、いっぱしなパンに手が届いたような思い上がりがあったのかもしれません。

身の程を知り、日々の糧として水で捏ねただけの小麦団子を丸めて茹でたり、丸めてつぶして焼く所からまた地に足をつけて歩み直します。


数日はいい感じのぺっちゃらこい「小麦粉を水で捏ねたもの」をしみじみと食べていたのですが、作り置きを継いで3日以上過ぎたある朝に底の方がこうなっちゃってました。


いつものように小さく丸めて、火の通りやすいように平たくして焼いていると、いつもより膨らみが大きいように思いました。


気泡があってちょっとしたパンのようになってます。

膨らむようになると僅かながら酸味も出てくるようで、その酸味が後にしつこく残るようだと、あまり良い感じがしません。


またいつものように継ぐと発酵のスピードが早くなってるだろうし、夜中に酸っぱくなるのが不安で、とりあえず乾きぎみのそぼろ状にしておきました。

なかなか難しいですね。