バーナーで熱風を送り一晩かけて小麦を乾燥させます。小麦が熱で変質しないよう適度な温度に自動で調整され、朝には自動で停止しています。
小麦は畑でコンバインで収穫したら、すぐに乾燥機に入れて乾燥を開始します。
例えば、今年の刈り取り開始時の小麦の水分率は約36%だったのですが、このまま置いておくと一晩で発酵熱を出してしまうため、ひとまずは保管のための乾燥と考えて良いと思います。
運よく炎天下が続き畑でもの凄く乾燥が進む年が5年に1度位はありますが、やむを得ず(穂発芽を避けるため)高水分収穫になってしまう場合がほとんどです。
小麦の穀物検査では水分が12.5%以上だと等級外になってしまいますので、誤差も考慮して11.8%での停止設定をしています。30分おき位に水分が自動計測され3回続けて設定値を下回ると自動で停止します。
右に「30.4」(%)と表示されているのは直近の計測値です。
ちなみに、刈り取り前の自然乾燥で過去最高に水分率が低かったのは14.5%でした。
小麦の長期保管について、経験から言えば16%位まで乾燥してれば(状態良く)一年置いてもカビる事はなかったのですが、保管状態によっては結露したり危険なラインです。20%以上の保管は止めた方がいいです。