ワンパス精米機は価格がこなれていて、省スペース、低騒音、ヌカ受けボックスがあり埃が舞うことなく、構造がシンプルなため壊れにくくメンテナンスも簡単です。
程よい「タンク容量30KG」、タンク内の原料が無くなると「自動停止する機能」があり、非常に使い勝手が良いです。
※お米が美味しい精米方式と宣伝されている「循環式精米機」は精麦機としては構造的に不向きです(30KG-2%の精麦に2時間、結構割れる、少量での動作は出来ない等)。
スパイラル状のシャフトが小麦(米)を送り、金属部に小麦が擦れてフスマ(外皮)を削る仕組みです。
削れたフスマはシャフトの丸穴から吹き出すエアーによって分離されます。※メーカーによっては外側から吸引するタイプもあります。
操作パネルのダイヤルで小麦が金属部に擦れる圧力を調整できます。圧力を強くすればフスマは多く削られますが割れも多くなります。
それでは試しに、ノアスプリングをダイヤル3時の方向で2%のピーリングを行います。
1,000gの原料で削られたフスマは20gでした。2%のP2です。
少々割れてはいますが、すぐに石臼等で製粉するなら特に問題はないでしょう。
新品ワンパス精米機10万円でピーリング料金500円なら約200袋で元が取れます。程度の良い中古5万円で約100袋、激安中古2.5万円なら約50袋、月に2袋の使用で2年で元が取れる計算になります。
様々な生産者さん(輸入含む)の小麦やライ麦を精麦したり、お米も精米したての美味しいものがいただけます。※米⇔麦切り替え時には掃除が必要でおっくうになりどちらかの専用機になると思いますが…。
ダイヤルを6時の方向に、圧力をぐっと強めてみます。
投入する原料は先程のノアスプリングP2を使いました。
削られたフスマは80g。先程の2%+8%で10%のP10です。
※厳密には割れた小麦が多く含まれるためフスマだけの10%ではありません。
より綺麗にはなってますけど、割れロスを考えると実用的ではないと思います。
注意点として、中力品種は柔らかくてより割れやすいです。ゆめちからのような硬い超強力品種はワンパス精米機での精麦に向いていると思います。