カテゴリー: 視察

帯広畜産大学のスペルト小麦研究室へ行って来ました


(左)ドイツのスペルト品種、(右)ノゲのあるスペインのスペルト品種

帯広畜産大学 のスペルト小麦研究室へご縁から足を運ぶことになりました。

日本で唯一、スペルト小麦の研究をしている大学研究室だそうで、小麦の詳しい話に胸躍りました。

交配はお手のものですし、DNAを調べたりも出来るそうです。


ハルキラリとスペルトを掛け合わせた新品種を直に見せてもらいました。

教授とは厳しいのかなと勝手に妄想して迷惑がられないか心配していましたけど、凄く親切に丁寧に教えていただきました。お忙しい中、ありがとうございました。

教えていただいた中で、関係しそうな事をいくつか。
・スペルト品種の「オーバーカルマー」は数あるスペルト品種の中でも古い方だそうです。
・小麦の自然交雑率は数パーセントで殆どないそうです。
・小麦とライ麦が近くにあると交雑しやすいとネットでよく見ますが、ライ小麦が自然に生まれる事はないようです。

広島よりドリアンさんが十勝に来られています


帯広駅前すぐの ホテルヌプカ さん(オーナーs口さん)のロビーにて、広島の ドリアン さんオーナーシェフt村さん、トイ さんオーナーシェフn西さんと一緒に記念撮影
※ホテルヌプカさんはお一人様2~3千円台で宿泊できる、綺麗でオシャレなお勧めのホテルです。

ドリアンさんはパン業界、パン好きの間では知らない人はいないと思います。著書「捨てないパン屋 手を抜くと、いい仕事ができる→お客さんが喜ぶ→自由も増える」には収まりきれない貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。(オーガニック小麦生産者やってて本当に良かったです。)

農業分野にもその他の分野にも通じるものがあると思います。社会の歯車として疲れたり道に迷ったり理不尽を感じた時にはお手にとってお読みください。

旅するパン屋、捨てないパン屋から自由が増え、今では幸せなパン屋さんになっているようです。

帯広に来たら必ず立ち寄る、老舗でコアなファンの多いジンギスカン専門店 有楽町 でいつか会えるかも?

※プライベートタイムのため見かけても微笑み手を振る程度でお願いします。

それぞれの人と未来、玄麦販売の立役者BIOBROTさんが農場視察に来られました


夜ご飯をご一緒した市内の十勝農園

今やパン業界、パン愛好家の中でベッカライ・ビオブロートさんを知らない人はいないと思います。

ビオ(オーガニック)、石臼自家製粉、全粒粉パン、職人になる経緯など、多くの人と社会へ与えた影響は絶大なものでしょう。

有名なお店なのでその辺りは置いといて、実は当農場の玄小麦販売、ノア継続の立役者でもあります。

知る人ぞ知る事実を少し、そもそも農家の6次産業化がもてはやされた時代で興味こそあれ、慣れない販売畑に入っていかなくてはならない差し迫る理由もなく日々過ごしていた訳ですが、…長くなるので全略します。

通年で安定的に玄麦を使ってくれることが、売れ残りのロスを防いでくれて、結果価格の安定にも繋がります。実はその他にも立役者の方々がおられて、そうした方々のお陰で、支えられて、自然栽培や麦磨きのような「割に合わない」ことが、やりがいが主ですが経済的にも何とか成り立ち、さらなる未踏の地へ進む原動力にも繋がっております。

次の種播きまでもう一か月ありません、どの品種をどれだけ蒔こうかこの時期は毎年かなり揺れ動いてますが、6月、7月とふり返り、何となく揺れが収まってきた気がします。

CICOUTE BAKERYさん、SOILさんが農場視察に来られました


庄司さんのライ麦畑、キタノカオリも見せてもらいました。ベーカリー界隈では皆さんご存じのお方だと思いますが、実はピリカアマムの小麦選別、自家販売の師匠です。

この日、東京は八王子からチクテベーカリーさん、横須賀からソイルさんが当農場にも視察に来られました。

両店ともインスタなど御覧になれば一目瞭然なのですが、とても感性豊かなパンを焼かれておられます。

お陰様で視察受け入れを初めてから実に多くの方々に農場に足を運んでいただいて、僅かな時間のご案内の中で捉え方は人それぞれだと思いますし、何かしら感じるものがあったとしても、こちらからは心の奥底までは見えません。

でもひとつ面白いと思うのが、自然と向き合っている状態で、その人の本質みたいなものが感じられる時があります。それがあってるかどうかはわかりませんけど、自然を前にして隠せない何かが現れるのでしょうか。

誤解のないように、これらは今回に限らずいつも思うことです。

それはさておき、怒涛の視察2週間から今シーズンの締めくくりのような楽しい日曜日でした。

遠方より足を運んでいただき、ああ書かざるを得なかったものの本心では感謝しております。いつもありがとうございます。

メーメーファームさん、メーメーベーカリーさんが農場視察に来られました


北海道斜里町のメーメーファームさん、メーメーベーカリーさん、皆さん個性派のメーメーファミリー。

斜里町は北海道の東の方(網走や知床の方面)で何となくオホーツクの冷涼なイメージをもってましたけど、十勝と同じ感じで農産物の収穫量もあまり変わらないとのことでした。

メーメーファームさんは一部試験的に無農薬のライ麦を栽培、去年はコンバインが詰まり手刈りで収穫したそうですが、今年はコンバインで上手く収穫出来ることを願ってます。国産のライ麦、特に無農薬は貴重ですからね。

メーメーベーカリーさんは羊のいる薪窯パン屋さんで、今は惜しまれつつも休業中だそうですが、こちらも新メーメーオープンが順調に進むよう願っております。

日本の社会における環境や食へのあまりの関心のなさに、人と社会と未来をかなり悲観ぎみに見てましたが、なんとなくですけど思っていたより大丈夫なような気がしてきました。

徳島の若葉農園さんが農場視察に来られました


徳島県の自然農法 若葉農園さん、秀明自然農法は筋金入りの自然農法です。

パンフレットより抜粋

肥料や農薬を使用せずに育てています。秀明自然農法は不純物をまったく投入しない農法です。

平成8年から新規就農でこの農法を初めて20年を超えますが~略~20年を経過した現在でも、しっかりと野菜や作物ができています。むしろ畑に何も投入せず土が清浄化されるごとに年々野菜の出来がよくなってきています。

化学肥料はもちろん動物性の有機肥料や油粕などは一切使用しておりません。(植物性の堆肥のみ部分的に使用しています)

加えて種は自家採取だそうです。

初期の苦労話も(奥さんから)お聞きしました。今は法人化も軌道に乗られているようで何よりです。

信念をもって取り組んでこられたことに、ただただ頭が下がる思いでしかありません。

「準備が出来た時に師が現れる」とは良く言ったものです。至らないのは周りのせいではなくあくまで自分なんですよね。すぐ現状に満足して、同じ事を繰り返し始め、怠けてしまう癖はいつになったら治るのでしょうか?わかりました、しっかり目標を見据えて次のステップへ進むよう勇気をもって頑張ります。

北海道立農業大学校からの視察研修を受けて


北海道立農業大学校 農業経営研究科の皆さんと記念撮影

恥ずかしいほど自分語りをしてしまいました。

農場概要や今に至るその経緯を説明すると、それは個人事業主ですから自分語りになるってもんです。

学生さんにとってはいつも受けている授業の一環としての、多々あるケースのほんの参考程度のほんの数時間のことなんでしょうけど、結構こちらとしては慣れないのもそうですけど、貴重なお時間をと思い無我夢中で一生懸命話した結果、思い返すと毎度の事ながら恥ずかしさと少しの後悔が残ります。

嫌な顔ひとつせず、みんなよく聞いてくれたと思います。だからこそ話すぎたんでしょう。

ここで恥ずかしくも学んだことを、また何かの機会にいかせたらと思います。
教職員の皆さん、研究科の皆さん、普及所の皆さん、誠にありがとうございました。

これからの方は、古き社会の殻の中で自分を押し殺すことはないと思いますが、一人ひとりがより自由に輝ける未来になるよう願っております。

キャンドル作家さんとベーグル職人さんが視察に来られました


全国を灯し歩く蝋燭作家、チエミサラさん(中央)
広島のベーグル屋さん(只今休業中)でオーナーシェフとしてご活躍されていたK本さん(右)

自然な灯りを食卓に灯す、とかく忙しない毎日の中でゆったりとした時間があってもいいのかなと感銘を受けました。

自然が大好きなベーグル屋さんは人気で多忙で身体を壊したそうですが、でもベーグルがやっぱり好きで近々再オープンの予定だそうです。

まるで教訓を体現して教えに来てくれたようなお二人でした。
自分の身につまされる話ですから。

アグリシステム主催の有機栽培農場視察研修に参加しました


大型バス貸し切り、総勢30名近くの参加者に当農場へと足をお運びいただきました。
お忙しい中、誠にありがとうございました。

言葉でいくら説明した所であまり伝わらない事は重々承知の上ですが、それでもせっかくの機会に言い逃す事のないように、聞いてくださっている皆さんのお時間をあまり取らせないようにと、いつものようについつい早口で詰め込んでしまいました。


午後からは更別のアグリシステム直営農場トカプチへ、毎年凄いスピードの進化に驚くばかりです。

牛が増えてて一部畑は牧草地に、チーズ工房には熟成庫を増設していました。
今後のライ麦栽培に意欲をみせる様子もありました。

トカプチは会社組織なので中の人がたまに入れ替わるのですが、その度に雰囲気が変わるのがまた面白いと思うのと、上富良野トカプチを含め、次々と理想を実現していくとにかく期待せずにはいられない農場です。

愛媛からプース・ド・シェフさん、パンカルチャーさんが農場視察に来られました


ブーランジェリー プース・ド・シェフさん(愛媛県松山市)、パンカルチャーさん(愛媛県今治市)ご夫妻と一緒に記念撮影

いつもお世話になっているアグリシステムさんのアテンドで農場視察に来ていただきました。

聞く所によると愛媛県は人口あたりのパン屋件数が日本一だそうで(パン消費量日本一は京都)、そんな激戦区の中で人気の秘訣を聞くのを忘れてしまいました。今思えば畑や小麦の説明をしてる場合じゃなかったです。

今はインスタでお店の雰囲気がわかるからいいですね。
すぐに行ってみることはできないですが、作り手を知ってからパンの写真を見るのは(本当は食べるのは)一段と楽しい(美味しい)です。