小麦収穫後、混蒔したクローバが旺盛になっています
この宇宙には法則というものがあります。人は年を重ねながら遅々として知ることになるのですが、自然と向き合えば向き合うほど(本来これがあたりまえなのですが…)より速く深く知らされます。
この法則の一つ、例えば因果応報もそうですが、「有るのか?無いのか?」等と考えるまでもありません「いかに役立てるのか」なのです。
自然に返してお休み中の畑とモンシロチョウ
若かりし頃、一番沢山の人の為になる仕事は?と考えました。
生きる上で”衣・食・住”がなくてはなりません。
その中でも”食”が命に直結していますので、最重要だと思いました。
実際に農業に携わった時、知ったことは…
…少し時間はかかりましたけど、有機(オーガニック)に転換するのは最初の動機からするとあたりまえな事でした、その為に選んだ職ですので。
出荷した農産物はいくつもの業者を経由して、最終的に消費者へ届くのですが、誰に届いたのか食べたのか生産現場からは全くわかりません。
でもそれでも満足でした、多数の人に関わっているのは間違いありませんから…。
ある日写真を撮ってふと気がつきました、ああそうか…
…こんな近くにいたんだ。
(人に限定することはなかったんですね)
オーガニックキタノカオリの収穫
どのような作業をしたのか、どのような資材を使用したのか、生産物の素性がわかるように提出を求められるのが生産履歴です。
どのような資材(肥料・農薬)を使用したのかが特に重視されます。
有機JAS(オーガニック)の認定では必須ですし第三者的な確認も入りますので信頼性がありますが、慣行栽培では現状ほぼ確認無しなので食の安全を考えると悩ましい状況です。
キタノカオリ生産履歴
2012/09/02 整地 作業機(ロータリー)
2012/09/02 種まき 作業機(蒔種機) 資材(小麦、白クローバ)
随時 手取り除草
2013/08/04 収穫 作業機(コンバイン)
収穫直前の自然栽培キタノカオリ
そもそも農業のはじまりは、神代のころ大国主命とか少彦名尊が「天津種(あまつたね)」「地津種(くにつたね)」を播いて五種類の作物を作り、これを「五穀」とお定めになったことによるとされている。
天の種子、地の種子「日本書記」では稲、麦、粟(あわ)、稗(ひえ)、大小豆とされている。
「日本書記」神代上に「粟稗麦豆を以ては、陸田種子(はたつもの)とす、稲を以ては水田種子とす」とあり後世では五穀というようになる。
※日本農書全集(農文協)より抜粋、江戸時代頃の書物
※日本書記(Wikipedia)
シロカラシとセイヨウミツバチ
人間の三大栄養素:炭水化物・たんぱく質・脂質
植物の三大栄養素:チッソ(N)・リン酸(P)・カリウム(K)
植物栽培において施肥設計をする上で欠かせないNPKですが、中でも飛び抜けて強い影響力を持つのが窒素(N)です。
肥料とは主に窒素の事を指すと言っても過言ではありません。
慣行農法:高濃度無機質窒素投入農法
有機農法:有機質窒素投入農法
自然農法:無投入農法
と言い換えると違いがハッキリするように窒素の影響力は絶大です。
窒素(N)の原子番号は7、空気の約78.08%を占める程ふんだんに存在しています。