まずは基礎部分、燃焼室から。
自家培養酵母が上手く行った時のために中華饅頭の練習でもしておこうかと思いたち、期限切れのとかち野酵母とスペルトで生地を捏ねて保温したまでは良かったのですが、気流のせいか薪ストーブの煙突から風が逆流してきて薪ストーブが使い物にならなくなってしまいました。
それで途方にくれて猫部屋で寝転がっていたのですが、過発酵になる前にやるしかないと急遽薪窯を作ることにしました。
もう何年前になるでしょうか、薪火野×pirkaamam(薪窯)研究室が今となっては懐かしい思い出です。
その時の経験で薪窯の理屈はわかっているので、組み立てはお手の物です。
焼成室の底板を一応綺麗に拭いておきました。
とりあえず入る本能。
過去の経験から上熱の大切さを学んでますので、焼成室は必要最低限の高さにしました。
ここまでが前回までの復習です。奥行きを持たせる改良を施しました。
よもやあの時の続きを今日する事になるとは。
神聖なる初火入れ、熱気は予定通りに流れているようです。
調子にのって廃熱を余すことなく利用するための3階を作りました。焼き芋用として。
とっくに過発酵だったはずの生地を2次発酵してます。猫の食器をお借りしました。
まだごはんの時間じゃないのにみんな寄って来てたのは、これ(食器)のせいだったんですね。もちろん念入りに洗ってますよ。
初窯入れ、上火約170℃、下火約200℃。一度にたくさん焼こうと思えば焼ける縦長仕様。
約15分後、びっくりススだらけ。
考えてみれば、煙突の中で焼いているようなものですから、当たり前と言えば当たり前でした。
途中で薪を追加して煙モクモクだったのも良くなかったのでしょう。
ダッチオーブンに入れてスス対策しました。
蒸気が抜けなかったようで、思いがけずここで中華饅頭が実現しました。
下火が強かったようで饅頭の底はカリカリでした。
上火約400℃、下火約300℃。
もういっその事、ピザみたいにエジプト直火でいいんじゃないかと試したら、まあまあ上手くいきました。
いつの日か、皆さんのように立派なカンパーニュが焼ける日を夢見て、窯の手直しや何から何まで頑張ろうと思った有意義だったのか無駄だったのかわからない一日でした。