ノア8が発芽してきました。今度のノアは2タイプ。


ノア8 type B #pirkaamam#bio#organic

当農場には「沖積(ちゅうせき)の土壌:ミネラル含量が多い:重い」と「褐色火山灰(かっしょくかざんばい)の土壌:ミネラル含量が少ない:軽い」があり、沖積土で小麦の冬枯れはほぼ起こらず、褐色火山灰土では小麦の冬枯れが多発します。

ノアは確実に収穫しなければならないとの思いから、近年では確実に越冬できる沖積土にしか作付けしていませんでした。もちろん今回も沖積土に例年通りにノア8(通常バージョン)を種まきしてますが、沖積土にも限りがあります。

年々自然栽培での小麦収穫量が減少する中で、生産量をキープするため春蒔きノアを試みましたが、どうにも無農薬での春蒔き小麦栽培には難題が多く継続不可能な状況となりました。

それで急遽、冬枯れ多発地帯の褐色火山灰土でノア栽培をする事になったのですが、褐色火山灰土ではスペルトやキタノカオリ、ノアが冬枯れで全滅した過去の経験があり、小麦が全滅しても最低限食糧確保し飢えをしのぐため、最低限の収入を確保するため、小麦とライ麦の混合蒔きをする事にしました。

「飢えをしのぐ」は飽食の現代ではオーバーな表現ですが、中世ヨーロッパで地帯によっては死活問題で小麦とライ麦の混合蒔きをしていたと同じ立場になってようやく理解する事が出来ました。

絶対に冬枯れする事のないライ麦だけを単品で蒔かずにあえて混合蒔きにした理由、小麦とは何か、ライ麦とは何か、も同時に理解する事が出来ました。