温故知新「夏まき小麦」のその後の様子


ノア8 #pirkaamam#bio#organic

7/30日蒔きの「夏まき小麦」、夏草に負けて全然ダメかと思ってたんですけど、まさかのミラクル起こってました。

越冬してみないと、収穫してみないと、実際の所はわかりませんが、場所によっては今までに見た事がないくらい猛々しい草姿をしてます。小麦ってこんなに株が大きくなる事があるんですね。

種を蒔いた時に土がパサパサに乾いていたため、小麦の発芽が悪かった部分がオオイヌタデ優勢になってます(ソバなどタデ科は乾燥に強いです)。

もう少し条件良く蒔けていれば、手前の発芽が良かった部分のように、畑一面がきちんと小麦畑になる可能性があるような気がします。


春小麦の種が混ざっていたのでしょうか?今頃開花してる株も。

最近はパン屋さんが小麦を栽培する話をよく耳にします。より自然な小麦栽培のご参考に↓どうぞ。

ちなみに、現代の本州では11月に小麦を蒔くのが一般的のようです。

百姓伝記巻八〜巻一五 農山漁村文化協会
麦作 P158
そもそも麦は、秋になって きせきれいが里に渡ってくるのを合図に播種する。そのため、きせきれいを「麦播鳥」と名づけたのである。

麦畑の耕し方と地ごしらえ P159
麦を播く畑にかぎらず、すべていろいろな作物を植える畑は、その畑の条件にもよるが深く耕起したほうがよい。土を浅く耕起して作物を播いたり植えたりしたのでは収穫が少ないものだと心得るべきである。

小麦の播種期と蒔き方 P165
麦類のうち、まず小麦を一番早く播く。寒い地方では、七月の中をすぎてから八月の節ころまでに播き終える。どんなに温かい地方でも八月の中には播き終えること。もっとも、暖かい地方では九月の節まで播くところもないわけではない。しかし、遅く播くと発芽が悪く、病害が出て実入りもよくない。一般に「八月に播いた小麦に肥料は必要ない」という。早く播くほど出来がよく、実入りも多い。
小麦には適さない土地が多い。たとえば湿地、粘り気のある壌土、木陰の土地、土の軽い土地などに播くと病気にかかりやすい。また、追肥が多いと葉渋、アブラムシがよくつく。小麦は風のよく当たる山畑に適している。しかし山畑では、猪、猿、鳥などが好んで荒らしにくる。また小麦は、粘り気のない砂地にも適する。黒ぼくや黒い砂混じりの畑では生育が悪く実入りもよくない。小麦はどんな土地に栽培しても収穫量は少ないものである。 ※処暑(しょしょ)8月23日七月中40候、白露(はくろ)9月8日8月節43候

農業全書巻一〜巻五 宮崎安貞 農山漁村文化協会
麦 P151
麦ハ黒墳に宜し。麦に灰なくハ蒔ことなかれ。夏至の後七十日麦を蒔べし。
古昔ある福農人のいへるは、黄金が多く望ミならバ、秋より麦の中うちを細々せよとをしへたりとなり。