有機JASの指定講習会でやっぱり感じる根本的な理不尽

今日は年に1度開催される、地元での有機JAS認定事業者の指定講習会に参加してきました。

今回の内容は新たな改定もそうですが、主に適合資材の正しい見分けかたについてでした。

有機生産者は、化学的に合成された物質を含まない有機質肥料(以下資材)を使う方が多いのですが、その資材を販売する業者さんが「有機適合ですよ」と証明したものを生産者が信用して使い、後に「実は不適合資材でした」となった時に、そこで発生した痛みの大部分は何故か生産者が請け負うことになります。

有機JASの本認証には最低でも3年かけて(中には人生をかけている方もおられます)有機的管理をするのですが、信じて無に帰すのですからたまったもんじゃありませんし、涙も出るってもんです。お金がどうこうって話だけじゃないんですよね。
※今回の改正で少し救済処置ができたようです。

今回の講師の方は、そんな涙に心を痛めたそうで、再発を防ぐべく適合資材の見分けかたを一生懸命みんなに教えていました。

資材の一例は有機JAS制度の理不尽の氷山の一角にすぎませんが、心ある方がおられるうちは、ここで認証を受けようと思います。

でも、制度の根底にあるものがあまりよろしくないと感じるので、なるべくなくしていく方向で進めたいと思います。