イタリア由来のピッツア用小麦2019 #bio#より自然な栽培#pirkaamam
より透明でクリーンなフェアトレードのために、少し難しい話にお付き合いください。
小麦の価格について順を追ってご説明いたします。
国産小麦の価格は入札価格が公開されておりすぐにわかるのですが、1キロあたり約60円です。
小麦生産者には1キロあたり約60円が小麦の品代として支払われます。
※約50円とずっと思ってましたけど、約60円みたいですね。
輸入小麦との兼ね合いからこのような価格になっておりますが、この価格では国内の小麦生産が壊滅しますので、国が保護政策を行っております。
農業政策として適正な生産者手取りになるよう、いわゆる補助金(交付金)として上乗せして支払われます。
つまり小麦の価格は小麦生産者にはこう示されます。
「品代+交付金」= 生産者手取り
交付金の算出は、見た目検査の「等級」、成分分析での「ランク」で行われます。
※[パン・中華麺用品種品種]=強力品種・硬質小麦
※[パン・中華麺用品種以外]=中力品種・軟質小麦
例えば十勝でほとんどの生産者が作付けしている「きたほなみ」の場合は、品種特性で見た目が綺麗かつ成分も安定しているため、ほぼ1等Aランク(パン・中華麺用品種以外)になります。
「きたほなみ、1等、Aランク」(1キロ換算)
品代(約60円)+交付金(約112円)= 生産者手取り(約172円)
パン用として大人気の「ゆめちから」は品種特性から少し見た目が悪く、等級が2等になる場合も多いようですが、通常は製粉して使うため使用上問題ないのに等級が下がる「見た目検査」に異論が出ているようです。
「ゆめちから、2等、Aランク」(1キロ換算)
品代(約60円)+交付金(約131円)= 生産者手取り(約191円)
※[パン・中華麺用品種品種]の交付金単価が高く設定されているのは、供給の少ない強力品種の推進、収穫量が劣るなどの理由だそうです。
日頃より「小麦は3分の2が交付金」と言っている理由がこれでお分かりいただけたと思います。
とりあえず、ここまでが基本知識です。