粒のまま焼いた小麦


小麦を深く知るために その3

パン屋さんに玄麦(小麦)をたくさん送っているのだから、自分でもパンを作ってみた方が良いのではないか?と常日頃から頭の中にあるのですが、多忙にかまけてかパンに恵まれてか一向に実現する事なくもう何年もたってしまいました。

そしてようやく、本当にようやく、心を鬼にしてまで、パンを作る道筋が見えました。

どうせなら小麦の起源から順に辿って、いやいやどうせなら人類の起源からと、またパンから遠のき始めたので、そこはぐっと我慢して、ある程度は進化をスキップしていこうと思います。

野山 → 倉庫
火おこし → ライター
たき火 → 薪ストーブ
石器 → フライパン

まずはスペルト小麦を粒のまま焼いてみました。出来上がりは上出来でポリポリして食べやすく美味しかったのですが、これでお腹を満たすのは大変なような気がしました。※小麦を粒のまま生食するのは普段からしてますので達成済みです。


次に小麦を炊こうかとフライパンに水と小麦を入れてストーブに乗せておいたのですが、麦磨きや袋詰め出荷作業をしている間に、お湯が蒸発してなくなって、また黒炒り小麦を食べるはめになりました。

このままではらちがあかないので、何か手頃な容器がないか見回すと、空の猫缶カムイがあったので、衛生面を考慮して熾火で真っ赤になるまで焼きを入れました。

結果、缶の内側のコーティングが焼けておどろおどろしい色になって、お湯は茶色くなりどんな重金属が潜んでいるのか不安になり、そこで頓挫しました。