キタノカオリ物語は名作すぎて殿堂入りしました


2016発芽キタノカオリ「カンパーニュbio」

最後の最後にとんでもない贈り物をしてくれたキタノカオリ、100年に一度の小麦粉と勝手に言ってますが、きっと100年どころかもう二度とないと思います。

かなりのご高齢の方が「こんな気候は経験にない」と言うような年での重度の穂発芽キタノカオリが偶然できて、それをわざわざ何度も何度も選別して手よりまでして出荷・製粉する人が偶然現われて、その小麦粉(粒)を使ってみよう続けようとする職人さんが偶然現われて・・・、なんてことはもうないと思います。


2016発芽キタノカオリ「ショコラN」

多くの職人さんをその個性的な美味しさで魅了し、その人気と裏腹に穂発芽のしやすさから多くの生産者を苦しめ、後に「生産者殺し」と異名をつけずにはいられなかったキタノカオリですが、振り返ってみれば苦しみの分以上に楽しい思い出もまた沢山胸に残っています。

一体キタノカオリとは何だったのでしょうか?キタノカオリ物語としての結末は色々と衝撃的なものでした。まだ名残惜しい気持ちもありますが、もう次の物語が始まっていますので、未来を見据えてそちらへ進もうと思います。