玄小麦を種として使用できるのか?種苗法を簡単に説明します

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Q.磨き小麦は発芽するのでしょうか?

A.軽く表面の汚れを落とすための磨きなので、発芽試験はしていませんが、発芽すると思います。

Q.玄小麦を種として購入、使用することは出来るのでしょうか?

A.育成者権のある品種では、種苗法により禁じられています。
※育成者権の無い品種は「ホクシン」のみとなります。

補足します。
例えば仮に「Aさん」が「A小麦」と言う品種を育種したとします。
「A小麦」は固定に10年の歳月と10年分の経費がかかっています。

「Aさん」が「A小麦」を品種登録して10年分の投資を回収しようと「種として」販売を開始した矢先に、「Bさん」が「A小麦」の種を入手し自分の畑で増やして、「種として」販売を開始したらどうなるでしょうか?

種苗法はそうした行為を防ぎ、長い年月を労した育種者の権利を守る為にあります。
※「Bさん」が「農産物として」販売するのは問題ありません。

日本では品種登録してから最長25年間、種苗法で権利が保護されるようになっています。※海外でも似たような仕組みになってます。

在来種や古代種など古来の品種は、種苗法の理念で言う所の保護されるべき育種者は現存しないでしょうから、「農産物として」はもちろん「種として」使っても売っても自由となります。

個人的には数坪程度の趣味の家庭菜園での使用なら、玄小麦を「農産物として」購入して蒔いたとしても訴えられるような事はないと思いますよ。
でも、玄小麦を売っている立場上「種としての使用は固くお断り致します。」としか書きようがありません。